週間品質管理情報(違反食品や自主回収、異物混入、食中毒情報)

今週の品質管理情報(10月23日)

今週の注意事項…ノロウイルスによる10人以上の集団食中毒が多く発生しました。アニサキスなど寄生虫も多発時期を迎えますので注意をお願いします。カンピロバクターによる食中毒や感染性胃腸炎もいまだに多発しています。
 イオンがロスを減らす目的でPBの食品の一部で、賞味期限表示を「年月日」から「年月」に改めると発表しました。

ノロウイルスは、汚染された飲料水やカキやホタテなどの二枚貝、サラダ、調理人の手などを介して感染し、集団発生することも多く、10月~2月中心に発生します。汚染された可能性のあるものはアルコールが効かないので、次亜塩素酸Na溶液で消毒、カキなど二枚貝は中心部まで十分に加熱(85℃~90℃で90秒間以上)しましょう。湯通し程度の不十分な加熱ではウイルスの感染力は失われません。生鮮食品(野菜、果物など)は十分に洗浄しましょう。
 イオンは16日、PBの食品の一部で、賞味期限表示を「年月日」から「年月」に改めると発表しました。賞味期限がより近い商品を敬遠する消費者が多いため、表示を簡略化することで、売れずに捨てられてしまう「食品ロス」を減らす狙いです。製造から賞味期限まで1年以上ある加工食品が対象で、来春から順次変更します。従来は「2017・10・1」などとなっていた表示を「2017・10」のように変え、まず、2018年4月をめどに、「トップバリュ」の「北海道産生クリームのクリームシチュー」「純粋はちみつ」など3品目の表示を変更します。順次対象を広げ、最終的にPBの加工食品のうち約2割の表示を改める予定だそうです。

<違反食品・自主回収、異物混入等>

◆新潟県「岩塚製菓」8本田舎のおかき ゆず醤油味(米菓) 自主回収
発生日 : 10月16日 (月)
原因食品等 : 8本田舎のおかき ゆず醤油味
混入異物 : 味付工程に搬送するコンベアのベルト片が混入し、製品に付着している可能性があるため。
対策等 : 自主回収
材質がポリウレタンのため、化学的な面での危害はないと考えられるが、破片の大きいものがあった場合、のどを詰まらせる可能性がある。

◆日清ヨーク「ピルクル」一部で甘みが不足で自主回収
発生日 : 10月18日 (水)
原因食品等 : 乳酸菌飲料の「ピルクル65㎖」
混入異物 : 乳酸菌飲料の一部の商品で風味が損なわれていたとして、226万本を自主回収
対策等 : 自主回収・品質管理体制の強化
同商品を購入した三重県の女性から、「商品の味がふだんと違う」という指摘を電話で受け、会社側で調査したところ、一部の商品で原材料として使っている砂糖の甘さにばらつきがあり、風味が損なわれていたことがわかったため。

◆長野県諏訪市ほうれん草から基準値3倍の農薬検出 原村の農家に回収命令
発生日 : 10月18日 (水)
原因食品等: 原村の農家1軒が出荷したほうれん草
混入異物 : 食品衛生法で定めた基準値を超える農薬の「インドキサカルブ」を検出
対策等 : 農家に回収を命じた。
同保健所によると、インドキサカルブはキャベツや白菜などに使われる殺虫剤。体重50キロの人がこのほうれん草を毎日8.7キロずつ数十年間食べ続けても、健康に影響はないという。

◆兵庫県「養生興業株式会社」ひらめの回収命令 オキシテトラサイクリン0.5ppm検出
発生日 : 10月18日 (水)
原因食品等: ひらめ:活・生鮮、 養殖:生食用
混入異物 : オキシテトラサイクリン0.5ppm検出(基準値:0.2ppm)
対策等 : 回収命令及び廃棄処分指示
オキシテトラサイクリンは微生物のタンパク質生合成を阻害することにより、殺菌作 用を示すと考えられている抗生物質 。国内では、動物用医薬品として、牛、豚、鶏、魚類等を対象動物とする塩酸 OTC、塩 酸 CTC 等の飼料添加剤、注射剤等が承認されている。

◆ロッテ「雪見だいふく」にプラ片混入 3.2万個自主回収
発生日 : 10月14日 (土)
原因食品等: アイス商品「雪見だいふく クッキー&クリーム」
混入異物 : プラスチック片が入っている可能性
対策等 : 商品の一部を自主回収
アイスの製造工程で、機械の中に入ったアイスの状態を外から確認するプラスチック製の小窓が割れるなどし、その一部が混入した可能性が高いという。10月10日に消費者から連絡があり判明した。

<食中毒>

◆福井県の若狭、福井両健康福祉センター管内で腸管出血性大腸菌感染症に3人が感染
発生日 : 10月18日 (水) 発表
発生場所.症状 : 腹痛などの症状
原因物質 : 若狭健康福祉センター管内ではO157、福井健康福祉センター管内ではO121、接触者なし
原因食品 : 調査中、3件同時は極めて異例。
処分 : -
予防.対策 : 食品の十分な加熱や手洗いの励行

◆奈良県大和高田市の保育園で16人がノロウイルスによる集団発生
発生日 : 10月11日 (水) ~13日 (金)
発生場所.症状 : 園児14人と職員2人に下痢、嘔吐の症状
原因物質 : 医療機関での検便でノロウイルス陽性と判明。
原因食品 : 調査中
処分 : 園児及び職員の健康調査の継続
予防.対策 : 園内の消毒の徹底など感染拡大防止対策の徹底。用便後、調理前後、食事前の手洗いの励行を徹底する。

◆鳥取県米子市の保育園で10人がノロウイルスによる集団発生
発生日 : 10月13日 (金)
発生場所.症状 : 多数の園児に下痢、嘔吐の症状
原因物質 : 園児2名の便からノロウイルスを検出
原因食品 : 調査中
処分 : 園児及び職員の健康調査の継続
予防.対策 : 園内の消毒の徹底など感染拡大防止対策の徹底。用便後、調理前後、食事前の手洗いの励行を徹底する。

◆広島県広島市の飲食店で食事をした20人がノロウイルスによる食中毒
発生日 : 10月15日 (日)~17日 (火)
発生場所.症状 : 小学生から高校生を含む9〜48才の女性計20人が下痢や嘔吐などの症状
原因物質 : 3人からノロウイルスを検出、調理場や従業員からもノロウイルスを検出
原因食品 : 刺身盛合せ、あぶりサーモンロール、シーザーサラダ、山とろチーズロール巻など
処分 : 営業禁止
予防.対策 : 調理担当者の衛生管理徹底。調理器具、食材は十分に洗浄し、次亜塩素酸Na等で消毒する。

◆大阪府守口市の幼稚園で給食を食べた73人がO25による食中毒
発生日 : 10月4日 (水)~5日 (木)
発生場所.症状 : 園児58人と職員の計73人が下痢や腹痛などの症状
原因物質 : 患者の便から腸管毒素原生大腸菌O25を検出
原因食品 : 園内で調製し提供された食事
処分 : 営業者の㈱なごみキッズサービスを3日間の営業停止
予防.対策 : 調理前後、トイレの後、食事前などは石鹸で手をしっかり洗う。食材は75℃1分以上の加熱。

◆宮城県仙台市の刑務所受刑者が調理した給食を食べた223人がO6による食中毒
発生日 : 10月3日 (火)~10日 (火)
発生場所.症状 : 給食を食べた906人のうち223人が下痢や腹痛などの症状
原因物質 : 発症者14人から病原大腸菌O6を検出
原因食品 : 所内の調理場で受刑者25人が調理した食事
処分 : 3日間調理場を業務停止処分
予防.対策 : 施設内外の清掃・消毒及び食品衛生管理の改善徹底

◆愛知県西尾市のJAのイベントで販売された弁当を食べた12人がサルモネラ菌による食中毒
発生日 : 10月14日 (土)~15日 (日)
発生場所.症状 : 男女計12人が下痢や発熱などの症状
原因物質 : サルモネラ菌を検出
原因食品 : 出店した飲食店「旬菜工房 福ふく」で販売された弁当
処分 : 営業禁止
予防.対策 : 調理前の手洗い、肉や卵の十分な加熱

◆広島県世羅高校の学食で食事をした生徒27人がサルモネラ菌による食中毒
発生日 : 10月11日 (水)
発生場所.症状 : 男女計27人が腹痛や下痢、発熱などの症状
原因物質 : 一部の生徒と店の従業員からサルモネラ菌を検出
原因食品 : サイコロステーキの加熱が不十分だった可能性
処分 : 営業禁止
予防.対策 : 原料の冷蔵保管と調理時の十分な加熱、従業員の衛生管理教育徹底

◆福井県福井市「大和田げんき祭り」で牛肉丸焼きを食べた5人がサルモネラ菌による食中毒
発生日 : 10月1日 (日)
発生場所.症状 : 男女計5人が腹痛や下痢、発熱などの症状
原因物質 : 4人からサルモネラ菌を検出
原因食品 : 牛肉の丸焼き
処分 : 営業施設が撤去されていることから営業停止の処分は行っていない。
予防.対策 : 原料の冷蔵保管と調理時の十分な加熱、従業員の衛生管理教育徹底

◆東京都中央区の飲食店で提供された加熱不十分な鶏肉でカンピロバクターによる食中毒
発生日 : 10月18日 (水) 公表
発生場所.症状 : 食中毒症状
原因物質 : カンピロバクターを検出
原因食品 : 9月28日に提供された加熱不十分な鶏料理
処分 : 6日間の営業停止
予防.対策 : 鶏肉の生食注意。また、調理時の十分な加熱、従業員の衛生管理教育徹底

◆東京都豊島区の飲食店で食事をした6人がカンピロバクターによる食中毒
発生日 : 10月16日 (月) 公表
発生場所.症状 : 食中毒症状
原因物質 : カンピロバクターを検出
原因食品 : 加熱不十分な肉料理
処分 : 5日間の営業停止
予防.対策 : 原料の冷蔵保管と調理時の十分な加熱、従業員の衛生管理教育徹底

◆群馬県高崎市の飲食店で食事をした5人がカンピロバクターによる食中毒
発生日 : 9月30日 (土)
発生場所.症状 : 男女5人が下痢、腹痛、発熱などの症状
原因物質 : 3人からカンピロバクターを検出 原因食品 : 白レバー、ハツ、ささみなどの鶏刺し盛合せや焼鳥の可能性
処分 : 3日間の営業停止
予防.対策 : 牛、豚、鶏などの肉や内臓を食べる際は、十分加熱する。

◆大阪府大阪市の飲食店で食事をした11人がカンピロバクターによる食中毒
発生日 : 9月29日 (金)~10月1日 (日)
発生場所.症状 : 11人が腹痛、下痢、発熱などの症状
原因物質 : 発症者の便からカンピロバクターを検出
原因食品 : 鶏のたたき盛合せ等を含むコース料理
処分 : 2日間の営業停止
予防.対策 : 鶏肉の生食注意。また、調理時の十分な加熱、従業員の衛生管理教育徹底

◆東京都北区の飲食店で食事をした4人がカンピロバクターによる食中毒
発生日 : 9月23日 (土)
発生場所.症状 : 食中毒症状
原因物質 : カンピロバクターを検出
原因食品 : 加熱不十分な鶏肉料理を含む食事
処分 : 4日間の営業停止
予防.対策 : 鶏肉の生食注意。また、調理時の十分な加熱、従業員の衛生管理教育徹底

◆宮城県仙台市の飲食店で食事をした4人がカンピロバクターによる食中毒
発生日 : 10月11日 (水)
発生場所.症状 : 水様性下痢、発熱等を同時期に発症
原因物質 : 発症者の便からカンピロバクターを検出
原因食品 : 加熱不十分な鶏肉料理(鶏のたたき、もも串、ささみ串など)を含む食事
処分 : 3日間の営業停止
予防.対策 : 牛、豚、鶏などの肉や内臓を食べる際は、十分加熱する。

◆東京都練馬区の飲食店で食事をした37人がウエルシュ菌による食中毒
発生日 : 10月11日 (水)
発生場所.症状 : 食中毒症状
原因物質 : ウエルシュ菌
原因食品 : 当該施設が10月11日に提供したカレー
処分 : 6日間の営業停止
予防.対策 : 前日調理したものは冷蔵庫で保管、喫食時は攪拌し十分加熱

◆東京都町田市の寿司店調理の食事でアニサキスによる食中毒
発生日 : 10月4日 (水)
発生場所.症状 : 食中毒症状
原因物質 : アニサキス
原因食品 : さんま、金華サバ、シマアジ、トロ鉄火
処分 : 1日間の営業停止
予防.対策 : マイナス20℃で24時間以上冷凍する。目視での除去

◆東京都北区の魚介類販売業販売の刺身等でアニサキスによる食中毒
発生日 : 9月30日 (土)
発生場所.症状 : 食中毒症状
原因物質 : アニサキス
原因食品 : 刺し身
処分 : 1日間の営業停止
予防.対策 : マイナス20℃で24時間以上冷凍する。目視での除去

◆東京都江戸川区の飲食店の食事で寄生虫(シュードテラノーバ)による食中毒
発生日 : 10月11日 (水)
発生場所.症状 : 激しい腹痛や吐き気、嘔吐など
原因物質 : 寄生虫シュードテラノーバ
原因食品 : 同店の食事
処分 : 1日間の営業停止
予防.対策 : シュードテラノーバは、茶褐色 でアニサキスより太くやや大きく.内臓や筋肉に寄生する。 まれに人の胃や腸壁に侵入し、2時間から10時間後に激しい腹痛や吐き気、おう吐、じんましんなど、アニサキスと同様の症状を示すことがある。マイナス20℃で24時間以上冷凍すると死滅する。