週間品質管理情報(違反食品や自主回収、異物混入、食中毒情報)

今週の品質管理情報(10月30日)

今週の注意事項…ノロウイルスによる10人以上の集団食中毒が先週も多発していました。特に幼児や老人は重篤化しやすいので注意して下さい。また、群馬、埼玉両県の惣菜店で起きたO157食中毒を踏まえ、群馬県は20日、調理食品を客が取り分ける露出陳列の惣菜店を対象に、独自の衛生管理指針を策定しました。

食中毒や感染症の原因の大半はウイルスで、今の時期はノロウイルスに要注意です。幼稚園や保育所での集団感染が多発しています。ウイルス感染の多くは人が媒介することで拡散され、ドアノブや手すり、つり革など目に見えないところに付着しているウイルスが「手」を介して、眼や鼻、口に触れた際に体内に侵入し感染します。ノロウイルスが増殖する場所は人の小腸内で、感染した人の便には、1gあたり数億個のウイルスが含まれていると言われ、そのうちの10~100個程度が体内に入っただけでも感染します。したがって、不特定多数の人が利用するトイレは、2次感染するリスクがかなり高い場所ですので、大便だけでなく小便の後にも手洗いを徹底しましょう。ノロウイルスによるだけでなく、O157感染やブドウ球菌が付着するのを防ぐのにも重要です。消費者庁の調査では、トイレの後てわ洗わない人が、15%いると報告されています。
 群馬県は20日、調理された食品を客が取り分ける露出陳列形式の惣菜店を対象に、独自の衛生管理指針を策定しました。指針では防止対策として、トングなどの器具の品目ごとの使い分けや適切な交換、使い方の明示などを規定、利用客の手指の洗浄の奨励や消毒液を備えた手洗い設備の設置などを定めました。また、陳列場所の室温や食品の温度管理についても具体的な数値を示して指導し、陳列時間も原則、調理後4時間を限度とするなど基準を明確化しました。事業者などからは、4時間では短く過ぎ、厳しすぎる。陳列量を大幅に減らさなければならない。などの意見が既にあがっています。ホテルやレストランのバイキングは除外されています。

<違反食品・自主回収、異物混入等>

◆マルハチニチロ 輸入の冷凍ムール貝 5800個を回収
発生日 : 10月24日 (火)
原因食品等 : 「殻付きボイルムール貝」ガーリックバターソース他
混入異物 : 原材料などの表示の一部が不鮮明なものが見つかった。
対策等 : 自主回収
「殻付きボイルムール貝」の「ガーリックバター味」、「トマトソース」、「白ワイン」の3商品。在庫を検品した際に、シールの一部がすれて印字が不鮮明だったことがわかったため。

◆JR東海、新幹線内で足止め客に賞味期限切れパン配布
発生日 : 10月23日 (月)
原因食品等 : 台風21号の影響で停車した東海道新幹線「こだま」の乗客に、賞味期限が約2ヵ月過ぎた非常食のパンを配布
混入異物 : 賞味期限切れ
対策等 : 自主回収・品質管理体制の強化
車内で夜を明かす乗客に、駅で備蓄する5年間保存できる缶詰入りのパン128食を配布したところ、乗客から賞味期限切れだとの指摘を受けた。パンの賞味期限は8月12日と20日で、15食を回収したという。

◆JA全農兵庫の直営レストラン「神戸プレジール」本店で但馬牛を神戸牛と偽装、約3200食を客に提供
発生日 : 10月16日 (月) 発覚
原因食品等 : 但馬牛を神戸牛と偽り、昨年4月から少なくとも約3,200食を客に提供していた。
違反食品 : 但馬牛を神戸牛と偽り提供
対策等 : 同店は当面休業、来店名簿などをもとに客に返金する。また、弁護士らによる調査委員会を設け、他に不正がないか調べるという。
JA全農兵庫は23日、神戸市中央区の直営レストラン「神戸プレジール」本店で、但馬牛を神戸牛と偽り、内部の指摘で発覚。昨年4月から少なくとも約3,200食を客に提供していた。

<食中毒>

◆東京都千代田区の飲食店の食事でノロウイルスによる食中毒
発生日 : 10月18日 (水) 発表
発生場所.症状 : 食中毒症状
原因物質 : 発症者の便からノロウイルスを検出
原因食品 : 10 月7 日、8 日に提供した食事
処分 : 3日間の営業停止
予防.対策 : 調理担当者の衛生管理徹底。調理器具、食材は十分に洗浄し、次亜塩素酸Na等で消毒する。

◆千葉県鴨川市のホテル宿泊客58人がレストランの料理でノロウイルスによる食中毒
発生日 : 10月13日 (金)
発生場所.症状 : 宿泊客58人が下痢や嘔吐の症状
原因物質 : レストランのバイキングを利用した患者の便、ポテトフライやオレンジからノロウイルスを検出
原因食品 : ビーフカレー、シーフードグラタン、ロールキャベツ、ポテトフライ、オレンジ等
処分 : 3日間の営業停止
予防.対策 : 調理担当者の衛生管理徹底。調理器具、食材は十分に洗浄し、次亜塩素酸Na等で消毒する。

◆東京都昭島市の飲食店で食事をした23人がノロウイルスによる食中毒
発生日 : 10月9日 (月)
発生場所.症状 : 23人が下痢、嘔吐の症状
原因物質 : ノロウイルスを検出
原因食品 : 10月8日に当該施設で調理し提供した食事(クラゲの和え物、棒棒鶏、エビのチリソース、餃子等)
処分 : 5日間の営業停止
予防.対策 : 調理前後、トイレの後、食事前などは石鹸で手をしっかり洗う。食材は75℃1分以上の加熱

◆船橋の保育園で園児ら41人がノロウイルス集団感染
発生日 : 9月30日 (土)
発生場所.症状 : 園児ら41人が下痢や嘔吐などの症状
原因物質 : 3人からノロウイルスを検出
原因食品 : 調査中
処分 : -
予防.対策 : 2次汚染への注意。トイレの後の手洗い、衛生管理の徹底

◆宮崎県日向市の保育施設で園児ら44人がノロウイルス集団感染
発生日 : 10月13日 (金)
発生場所.症状 : 園児44人が下痢などの症状
原因物質 : 3人からノロウイルスを検出
原因食品 : 調査中
処分 : -
予防.対策 : 2次汚染への注意。トイレの後の手洗い、衛生管理の徹底

◆京都府京都市の飲食店で食事をした4人がサルモネラ菌による食中毒
発生日 : 10月16日 (月)
発生場所.症状 : 4人が腹痛、下痢、発熱等の症状
原因物質 : 患者4人の便からサルモネラ菌を検出 原因食品 : 当該施設が提供した食事(お好み焼、枝豆,アンチョビキャベツ、オニオンスライス卵黄落とし、白菜キムチ等)
処分 : 3日間の営業停止
予防.対策 : 調理前の手洗い、肉や卵の十分な加熱

◆東京都府中市の飲食店で食事をした5人がカンピロバクターによる食中毒
発生日 : 10月11日 (水)
発生場所.症状 : 5人が腹痛、下痢、発熱等の症状
原因物質 : カンピロバクター
原因食品 : 10月9日に当該施設で調理し提供したローストビーフ丼
処分 : 6日間の営業停止
予防.対策 : 肉の生食注意。また、調理時の十分な加熱、従業員の衛生管理教育徹底

◆東京都中央区の飲食店で食事をした6人がカンピロバクターによる食中毒
発生日 : 10月24日 (火) 公表
発生場所.症状 : 食有毒症状
原因物質 : カンピロバクター
原因食品 : 10月7日に提供された加熱不十分な鶏料理
処分 : 4日間の営業停止
予防.対策 : 鶏肉の生食注意。また、調理時の十分な加熱、従業員の衛生管理教育徹底

◆東京都台東区の飲食店で食事をした5人がカンピロバクターによる食中毒
発生日 : 10月21日 (土) 発表
発生場所.症状 : 食有毒症状
原因物質 : カンピロバクター
原因食品 : 9月29日に提供した食事(鶏刺し「砂肝、レバー、胸肉」を含む)
処分 : 7日間の営業停止
予防.対策 : 鶏肉の生食注意。また、調理時の十分な加熱、従業員の衛生管理教育徹底

◆東京都新宿区の寿司店の鮮魚介類を含む食事でアニサキスによる食中毒
発生日 : 10月23日 (月) 発表
発生場所.症状 : 腹痛、吐気等の食中毒症状
原因物質 : アニサキス
原因食品 : 鮮魚介類を含む食事
処分 : 1日間の営業停止
予防.対策 : -20℃で24時間以上冷凍する。目視での除去

◆東京都渋谷区 ホテル のレストランの食事でアニサキスによる食中毒
発生日 : 10月10日 (火)
発生場所.症状 : 腹痛、吐気等の食中毒症状
原因物質 : アニサキス
原因食品 : 10月10日に提供した食事
処分 : 1日間の営業停止
予防.対策 : -20℃で24時間以上冷凍する。目視での除去

◆茨城県水戸市のスーパーの鮮魚売場で購入したカツオ刺身でアニサキスによる食中毒
発生日 : 10月16日 (月)
発生場所.症状 : 腹痛、吐気等の食中毒症状
原因物質 : アニサキス
原因食品 : 15日に購入したカツオの刺身
処分 : 営業禁止
予防.対策 : 加熱調理が最も効果的。生で食べる場合は-20℃で24時間以上冷凍する。また,新鮮なうちに内臓を取り去ることも効果的。

◆福岡県福岡市内飲食店で1名がカンピロバクターによる食中毒
発生日 : 10月12日 (木)
発生場所.症状 : 下痢、嘔吐、発熱等の症状
原因物質 : カンピロバクターを検出
原因食品 : 当該店舗の料理
処分 : 5日間の営業停止
予防.対策 : 原料の冷蔵保管と調理時の十分な加熱、従業員の衛生管理教育徹底