週間品質管理情報(違反食品や自主回収、異物混入、食中毒情報)

今週の品質管理情報(11月27日)

今週の注意事項…「食中毒は夏場が本番」と言われていますが、近年は、冬場の対策が重要です。この時期食中毒患者数全体の70%から80%がノロウイルスによるものであり、その発生が11月から3月にかけての冬場に集中するからです。食品従事者にとって、冬場はノロウイルスについて徹底的に注意を図らなければなりません。

ノロウイルスの感染リスクとしては、下痢便や吐物などによるリスクが高く、大量のウイルスが含まれた患者の糞便、吐物です。また、そのウイルスを少量含む生カキなどの貝類が原因として多いです。ただし、生カキは内臓を含めて生食するために感染するので、十分に加熱調理すれば感染することはありません。したがって、食品従事者としては、ノロウイルス汚染の可能性のあるカキは生食を避け、十分に加熱して食べることと、手洗いを励行してウイルスの保有者となっても、お客様に提供する食品には汚染させないことが求められています。
 冬場には、嘔吐や下痢の症状がなくても、便中にノロウイルスを保有している健康保有者が1~2割程度いることが知られていますので、トイレでの衛生対策が重要です。食品従事者としては、生カキの喫食を避け、公衆トイレは使用しないなどを習慣づけます。衛生の基本は「手洗いに始まり、手洗いに終わる」と言われ、厚生労働省は石鹸による二回の手洗いを推奨しています。用便時には腕まくりして用を足し、用便後には手首まで二回の手洗いを励行するなどの対策を徹底しましょう。

<違反食品・自主回収、異物混入等>

◆中身はそば、容器はうどん 日清食品、カップ麺864個自主回収
発生日 : 11月10日 (金) 製造
原因食品等 :「日清のどん兵衛 ラー油香る鴨(かも)だしねぎ太そば」容器間違い
要因 : 従業員が誤って「日清御膳 肉だしうどん」のカップ容器を機械にセットしてしまった。
予防.対策 : 管理・確認体制の再整備

◆明星食品、調味油と誤りラー油入れ、カップ麺9万個を自主回収
発生日 : 11月22日 (水) 公表
原因食品等 : カップ麺「評判屋 コク豚骨ラーメン」の中に、調味油パックではなく調味ラー油の入ったパックを誤って入れた。
要因 : 業者が、製造工程で別のカップ麺に使う調味ラー油を誤って入れて納入していたという。
予防.対策 : 賞味期限が「2018年4月13日」と「2018年5月7日」の商品864個を自主回収。管理・確認体制の再整備

◆三菱食品株式会社輸入のグミキャンデー「”ハリボー” 100g シュネッケン」自主回収
発生日 : 11月22日 (水) 公表
原因食品等 :「”ハリボー” 100g シュネッケン」の一部の商品においてカビが発生
要因 : 調査中
予防.対策 : これまでに健康被害の報告はないが、万全を期するために当該商品を自主回収する。

◆ハウス食品、レトルトカレー15万食を自主回収
発生日 : 11月22日 (水) 公表
原因食品等 :「3歳からの野菜カレー」「カリー厨房 粗挽きスパイスのビーフカレー 辛口」「シェフラベル ビーフカレー 中辛(4個パック)」の3種類
要因 : 原料の製造委託先で、タマネギを刻むカッターが水を供給するホースに過って当たり、ホース先端の樹脂が削れて混入した。これまで7㎜ほどの破片三つを出荷前に発見した。
予防.対策 : 当該商品を自主回収する。

<食中毒>

◆茨城県ひたちなか市の保育園で50人がノロウイルス集団感染
発生日 : 11月7日 (火) ~15日 (水)
発生場所.症状 : 園児49人と職員1人の計50人が下痢や嘔吐など感染性胃腸炎の症状
原因物質 : 園児5人の便からノロウイルスを検出
感染経路 : 特定の食事が原因ではなく、園内で二次感染が広がったとみられる。
処分 : ―
予防.対策 : 帰宅後やトイレの後の手洗い徹底

◆長野県長野市の保育園で14人がノロウイルス集団感染
発生日 : 11月13日 (月)
発生場所.症状 : 14人が下痢や吐き気の症状で欠席
原因物質 : 園児からノロウイルスを検出
感染経路 : 不明 二次汚染
処分 : ―
予防.対策 : 帰宅後やトイレの後の手洗い徹底

◆奈良県大和郡山市立のこども園で今季初めてロタウイルスによる感染性胃腸炎の集団発生
発生日 : 11月6日 (月) ~20日 (金)
発生場所.症状 : 園児21人が嘔吐や下痢など感染性胃腸炎の症状
原因物質 : 4人からロタウイルスを確認
感染経路 : 特定の食事が原因ではなく、園内で二次感染が広がったとみられる。
処分 : ―
予防.対策 : 消毒などの感染拡大防止対策の徹底、帰宅後やトイレの後の手洗い徹底。感染力が強く乳幼児期にかかりやすい。

◆山形県鶴岡市の飲食店で食事した5人がサルモネラ菌による食中毒
発生日 : 11月22日 (水)
発生場所.症状 : 女子高校生5人が下痢や発熱などの症状
原因物質 : 排せつ物からサルモネラ菌を検出
原因食品 : ドリアやオムライス、グラタン、カレーライスなど
処分 : 3日間の営業停止
予防.対策 : 調理の際は食品の中心部まで十分に加熱する。食肉や卵などを取り扱った手指や調理器具はその都度必ず洗浄消毒し、二次汚染予防する。

◆東京都武蔵野市の居酒屋でカンピロバクターによる食中毒
発生日 : 10月30日 (月)
発生場所.症状 : 2人が腹痛、下痢、発熱の症状
原因物質 : カンピロバクター
原因食品 : 焼鳥串(鶏レバー、鶏ささみ、野菜等)、とりわさ等
処分 : 7日間の営業停止
予防.対策 : 食肉の加熱徹底、生肉を取り扱った後の消毒

◆群馬県みなかみ町の介護施設で食事をした9人がカンピロバクターによる食中毒
発生日 : 11月3日 (金)
発生場所.症状 : 9人が下痢や発熱などの症状
原因物質 : 5人からカンピロバクターを検出
原因食品 : 鶏肉のトマト煮、マカロニサラダ、バナナケーキなど
処分 : 3日間の営業停止
予防.対策: 食肉を加熱することや、生肉を取り扱った後の消毒

◆福岡県福岡市の飲食店で食事をした5人がカンピロバクターによる食中毒
発生日 : 11月12日 (日)
発生場所.症状 : 5人がが下痢,発熱などの症状
原因物質 : 2人からカンピロバクターを検出
原因食品 : 鶏レバーの加熱不足
処分 : 2日間の営業停止
予防.対策 : 加熱用の鶏肉を加熱不十分な状態で提供しない。調理器具類の洗浄・消毒の徹底とシンクの使い分け

◆東京都葛飾区の飲食店で食事をした2人がカンピロバクターによる食中毒
発生日 : 11月2日 (木)
発生場所.症状 : 食中毒の症状
原因物質 : カンピロバクター
原因食品 : 当該店舗の食事
処分 : 4日間の営業停止
予防.対策 : 加熱用の鶏肉を加熱不十分な状態で提供しない。

◆東京都墨田区のホテル内のレストランで食事をした41人がウエルシュ菌による食中毒
  発生日 : 11月7日 (火)
発生場所.症状 : 昼食を食べた41人が、腹痛や下痢などの症状
原因物質 : ウエルシュ菌
原因食品 : ランチバイキング料理「チキンのトマト煮チーズ乗せ」の可能性
処分 : 7日間の営業停止
予防.対策 : 営業停止期間中衛生講習会実施、前日調理した煮物は冷蔵庫保管、食事当日十分な再加熱

◆長崎県佐世保市のスーパーで販売された刺身を食べ、アニサキスによる食中毒
発生日 : 11月18日 (土)
発生場所.症状 : 70才代の男性が腹痛や下痢の症状
原因物質 : 男性の胃からアニサキスが見つかった。
原因食品 : 当該店舗で買って食べたアジの刺身
処分 : 1日間の営業停止
予防.対策 : 魚介類は新鮮なものを選び、食べる前によく見て、アニサキスに注意。目視除去

◆茨城県鉾田市内のスーパーで購入したマサバを自宅でシメサバにし、アニサキスによる食中毒
発生日 : 11月20日 (月)
発生場所.症状 : 70才代の女性が腹痛、嘔吐の症状
原因物質 : 患者の胃からアニサキスが見つかった。
原因食品 : 自宅で調理したシメサバ
処分 : ―
予防.対策 : 魚介類は新鮮なものを選び、食べる前によく見て目視除去、冷凍する。

◆福岡県行橋市のスーパーで」購入したサバの刺し身でアニサキスによる食中毒
発生日 : 11月13日 (月)
発生場所.症状 : 腹痛、嘔吐の症状
原因物質 : 患者の胃からアニサキスが見つかった。
原因食品 : サバの刺身
処分 : 1日間の営業停止
予防.対策 : 魚介類は新鮮なものを選び、調理によく見て目視除去、または冷凍する。