週間品質管理情報(違反食品や自主回収、異物混入、食中毒情報)

今週の品質管理情報(11月6日)

今週の注意事項…カンピロバクターによる食中毒が依然多く起きています。ほとんどが鶏肉の加熱不足や生食によるものです。菌は、肉の表面に付着しているので表面を加熱すれば問題ないと思われがちですが、細菌検査で生食用の基準を満たしたもの以外は、しっかりと中心部まで加熱調理しなければならず、新鮮だからといって安心はできません。カンピロバクターは食中毒だけでなく、「ギラン・バレー症候群」という主に筋肉を動かす運動神経が攻撃され、手足に力が入らなくなったり、免疫に悪影響を及ぼす神経疾患になることがあります。

カンピロバクターは食中毒だけでなく、「ギラン・バレー症候群」という主に筋肉を動かす運動神経が攻撃され、手足に力が入らなくなったり、免疫に悪影響を及ぼす神経疾患になることがあります。血圧や脈拍をコントロールする自律神経を攻撃するので命をおびやかす危険もあり、年間10万人に1~2人の割合で発症し、日本での死亡率は1%強あります。通常、人は細菌やウイルスに感染すると、体内に抗体ができます。抗体は細菌やウイルスと結合し、攻撃したりある細胞に食われやすくしたりして細菌・ウイルスを消滅させますが、カンピロバクターの一部には末梢神経の表面と同じ構造が存在し、細菌を攻撃するはずの抗体が誤って末梢神経を攻撃してしまい、「ギラン・バレー症候群」を発症します。
 治療には、精製した血液製剤を集中的に投与し、異常な自己免疫を抑え、一般的には1ヵ月過ぎると回復に向かい、半年から1年で約7割の患者が元の生活に戻れるといわれていますが、手足がしびれるなどの後遺症が現れるおそれがあります。

<違反食品・自主回収、異物混入等>

◆明星食品、カップ麺67万4000個を回収
発生日 : 11月3日 (金)
原因食品等 : 明星 一平ちゃん しょうゆ味」「明星 一平ちゃん とんこつ味」など4商品の一部。
混入異物 : 使用しているチャーシューが食肉製品製造業の営業許可がない工場で加工された疑い
対策等 : 自主回収 今後、取引先企業に対する管理監督体制の強化を図る。
食べても健康に影響はないが、万全を期すため回収する。

◆「ドール」バナナに針金状の金属片混入で9000袋自主回収へ
発生日 : 10月31日 (火)
原因食品等 : フィリピン産バナナの一部商品
混入異物 : 針金状の金属片が入っていた。
対策等 : 自主回収
10月27日に川崎市の自社倉庫でバナナを検査したところ、実の中に針金が入っているのを発見。30日には、購入者から「バナナの中に針金状の金属が入っている」と問い合わせがあった。袋詰めしたフィリピンで混入した可能性が高い。

◆郡山でマクドナルドのポテトに直径1ミリの「石」混入、健康被害なし
発生日 : 10月8日 (日)
原因食品等 : マックフライポテト
混入異物 : 自宅で食べていたところ、直径約1ミリの異物が入っていた。異物は石であると判断。
対策等 : 自主回収・品質管理体制の強化
ジャガイモの生育過程や収穫の際に石が混入したとみている。同社によると、ほかの商品や店舗で異物混入は確認されていないという。

◆宮城県東松島市水産会社製造「生鮮かき(生食用)」、E.coli最確数 330/100gで回収命令
発生日 : 10月27日 (金) 公表
原因食品等 : 鮮生かき(生食用) 500g
混入異物 : E.coli最確数 330/100g(基準:230/100g以下)
対策等 : 食品衛生法第54条の規定に基づく回収命令
E. coli=Escherichia coli。特に O157、H7で有名(生肉、加熱不足のミンチ、食肉処理業者を介して伝染する。感染1~8日後に発病、1週間の血便、腹痛、嘔吐、発熱がある。子ども、老人が特に弱い。特別の処置方法はなく、安静にするだけ。

<食中毒>

◆埼玉県川越市の居酒屋で食事をした3人がカンピロバクターによる食中毒
発生日 : 10月31日 (火)
発生場所.症状 : 女性3人が下痢や腹痛などの症状
原因物質 : 2人からカンピロバクターを検出
原因食品 : 焼鳥やサラダ、オムレツなど
処分 : "3日間の営業停止
予防.対策 : 肉の生食注意。また、調理時の十分な加熱、従業員の衛生管理教育徹底。

◆千葉県千葉市の飲食店で食事をした4人がカンピロバクターによる食中毒
発生日 : 10月15日 (日)
発生場所.症状 : 4人が下痢、発熱、腹痛の症状
原因物質 : 患者の便からカンピロバクターを検出
原因食品 : 当該施設で調理、提供された食事
処分 : 3日間の営業停止
予防.対策 : 肉の生食注意。また、調理時の十分な加熱、従業員の衛生管理教育徹底。

◆大分県別府市の飲食店で食事をした10人がカンピロバクターによる食中毒
発生日 : 10月20日 (金)
発生場所.症状 : 31人中10人が腹痛、下痢、発熱などを発症
原因物質 : カンピロバクター
原因食品 : 地鶏のタタキの加熱不足
処分 : 3日間の営業停止
予防.対策 : 肉の生食注意。また、調理時の十分な加熱、従業員の衛生管理教育徹底 。

◆熊本県熊本市の飲食店で食事をした5人がカンピロバクターによる食中毒
発生日 : 10月19日 (木)
発生場所.症状 : 5人が腹 痛、下痢、発熱 などの症状
原因物質 : カンピロバクター
原因食品 : 鶏肉の 生または加熱不足での提供や手指調理器具等や手指調理器具等からの二次汚染の可能性
処分 : 3日間の営業停止
予防.対策 : 2次汚染への注意、トイレの後の手洗い、衛生管理の徹底

◆新潟県新潟市の総菜製造会社の焼鳥などを買って食べた9人がO157による食中毒
発生日 : 10月16日 (月) ~10月22日 (日)
発生場所.症状 : 9人が腹痛などの症状
原因物質 : 7人からO157を検出
原因食品 : 今月1日以降にこの会社が製造した焼鳥など
処分 : 2日間の営業停止
予防.対策 : 十分な素材の加熱や手洗い、洗浄などの徹底