週間品質管理情報(違反食品や自主回収、異物混入、食中毒情報)

今週の品質管理情報(12月11日)

今週の注意事項…全ての加工食品の原材料に原産国表示を義務付ける新制度が9月に施行されて3ヵ月が立ちましたが、食品メーカーの動きは鈍いようです。
 ノロウイルスによる食中毒が本格的になってき、大量調理施設での弁当など集団食中毒が目立っています。惣菜工場や弁当店は、再度従業員の衛生管理教育、特に検便、手洗いの徹底を図ってください。

 全ての加工食品の原材料に原産国表示を義務付ける新制度が9月に施行されて、3カ月が経ちましたが、食品メーカーの動きは鈍いようです。大手メーカーは商品数が多く、原材料の調達先が多様化しており「負担が大きい」との認識が強いため、「検討中」や自社のホームページ上での説明にとどまり、商品パッケージの表示を見直す動きが鈍くなっています。現段階は新制度対応の猶予期間で、全面施行の2022年4月に向けて業界がどこまで本腰を入れるか食品業界の迅速な対応が求められています。
 ノロウイルスによる食中毒が本格化しています。各都道府県では警戒情報を発令したり予防、対策を強化しています。強化期間は一般的に流行が終わる時期とされる来年3月末までが多く、1医療機関でのノロウイルスによる患者が5人以上に増えていること
等の要因から実施されれています。飲食店などに対しては従業員の手洗いや健康管理の徹底、原材料や調理済み食品の2次汚染の防止など、家庭に対しては帰宅後の石鹸による手洗いの励行、二枚貝の取扱注意などを徹底してください。

<違反食品・自主回収、異物混入等>

◆兵庫県加東市の焼肉店で生レバー提供、経営者を食品衛生法違反容疑で逮捕
発生日 : 9月21日 (木) 11月9日 (木)
原因食品等 : 牛の生レバー
要因 : 「生レバーあります」と客に伝えた上で「『焼いてください』と注意しなかった」、SNSに上げないよう要求したため
予防.対策 : 牛の生レバーの提供は、平成23年の焼肉店で集団食中毒が起きたのを機に禁止されている。営業停止か無期限の営業禁止処分

◆養殖生食用ひらめからオキシテトラサイクリン0.5ppm検出、兵庫県の輸入者を行政処分
発生日 : 12月4日(月) 公表
原因食品等 : ひらめ:活・生鮮、 養殖:生食用
要因 : オキシテトラサイクリン0.5ppm検出(基準値:0.2ppm)
予防.対策 : 廃棄命令。オキシテトラサイクリンとは放線菌の一種から分離された抗生物質のひとつ。苦味のある黄色結晶。一部の ウイルスに有効で、医薬・農薬・食品保存料に利用。

◆秋田食肉卸センター製造の手羽元スモークから亜硝酸根0.081g/㎏検出(基準0.070g/㎏以下)
発生日 : 11月22日 (水) 製造
原因食品等 : 手羽元スモーク320パック
要因 : 手羽元スモーク
予防.対策 : ハム・ソーセージなど食肉製品の発色剤として、亜硝酸ナトリウムなどが使用される。食品衛生法で定める基準値を超えて亜硝酸根(発色剤)を検出、当該製品を回収

<食中毒>

◆東京都墨田区の飲食店で食事をした修学旅行の小学生ら40人がノロウイルスによる食中毒
発生日 : 11月22日 (水)
発生場所.症状 : 児童38人と教員2人の計40人が嘔吐や下痢などの症状
原因物質 : 患者からノロウイルスを検出
原因食品 : サラダバーやカニのクリームピザ、ローストビーフなど
処分 : 6日間の営業停止
予防.対策 : 手洗いの徹底、清掃・消毒の徹底、食材の鮮度及び衛生的な管理及び食中毒予防に関する再教育実施

◆沖縄県那覇市の飲食店で三重から修学旅行生161人がノロウイルスによる食中毒
発生日 : 11月26日 (日) ~28日 (火)
発生場所.症状 : 生徒や教員ら270人のうち161人がその日の夜から下痢や嘔吐、発熱の症状
原因物質 : 症状を訴えた生徒や従業員からノロウイルスを検出
原因食品 : レストランの昼食
処分 : 5日間の営業停止
予防.対策 : 調理や食事の前には手洗いをし、食品を十分加熱するなど予防を心掛ける。

◆佐賀県認定のこども園で26人がノロウイルスによる感染性胃腸炎
発生日 : 11月13日 (月) ~27日 (金)
発生場所.症状 : 園児のほかに調理員や保育士が発症
原因物質 : 園児1人からノロウイルスを検出
感染経路 : 初動が遅れたこともあり、感染の原因は不明
処分 : ー
予防.対策 : 手洗いの励行や、嘔吐物などを処理する時には使い捨て手袋を使う。

◆熊本県熊本市の飲食店の弁当を食べた14人がノロウイルスによる食中毒
発生日 : 11月26日 (日) ~28日 (火)
発生場所.症状 : 14人が25日(土)の昼に会社が職員に配布した弁当を食べ翌日から腹痛、下痢、吐き気
原因物質 : 有症者と調理従事者の検便結果及び有症者の喫食状況や発症状況から、ノロウイルスと断定
原因食品 : 職員に配布した弁当
処分 : 3日間の営業停止
予防.対策 : 清掃・消毒の徹底、食材の鮮度及び衛生的な管理及び食中毒予防に関する再教育実施。

◆栃木県芳賀町の飲食店の弁当で49人がノロウイルスによる食中毒
発生日 : 11月26日 (日)
発生場所.症状 : 弁当を食べた49人が下痢や発熱などの症状
原因物質 : 発症者や従業員の便などからノロウイルスを検出
原因食品 : 同店が調理、配達した弁当
処分 : 3日間の営業停止
予防.対策 : 手洗いの徹底、清掃・消毒の徹底、食材の鮮度及び衛生的な管理及び食中毒予防に関する再教育実施

◆北海道札幌市の弁当を食べた客36人がノロウイルスによる食中毒
発生日 : 11月10日 (金)
発生場所.症状 : ホテルで調理された弁当を食べた客36人が下痢や腹痛などの症状
原因物質 : 患者7人と弁当の調理を担当した従業員2人からノロウイルスを検出
原因食品 : ホテルの厨房で調理された弁当
処分 : ホテルのメイン厨房を5日間の営業停止
予防.対策 : 手洗いの徹底、清掃・消毒の徹底、食材の鮮度及び衛生的な管理及び食中毒予防に関する再教育実施

◆岐阜県大垣市の飲食店「とことん」で食事をした7人がノロウイルスによる食中毒
発生日 : 11月29日 (水)
発生場所.症状 : 男性7人が嘔吐や発熱などの症状
原因物質 : 7人からノロウイルスを検出
原因食品 : 11月29日に提供された食事
処分 : 3日間の営業停止
予防.対策 : 清掃・消毒の徹底、食材の鮮度及び衛生的な管理及び食中毒予防に関する再教育実施。

◆千葉県浦安市の飲食店のサラダバー等の食事をした3人がO157による食中毒
発生日 : 11月20日 (月) ~21日 (土)
発生場所.症状 : 別グループの客3人が腹痛や下痢などの食中毒症状
原因物質 : 3人からO157を検出
原因食品 : サラダ、パスタ等
処分 : 3日間の営業停止
予防.対策 : 食材の鮮度及び衛生的な管理

◆千葉県柏市の飲食店で食事をした4人がカンピロバクターによる食中毒
発生日 : 11月22日 (水)
発生場所.症状 : 20代の男性2人、女性2人が腹痛などの症状
原因物質 : 患者4人の便からカンピロバクターを検出
原因食品 : 鶏レバーたたき、鶏たたき鬼おろしポン酢、鶏明太塩ユッケ、鶏わさ等
処分 : 5日間の営業停止
予防.対策 : 鶏の生食への注意、食材の鮮度管理徹底、加熱。従業員の再教育

◆東京都練馬区の飲食店で食事をした3人がカンピロバクターによる食中毒
発生日 : 12月5日 (火) 公表
発生場所.症状 : 3人が食中毒症状
原因物質 : カンピロバクターを検出
原因食品 : 当該施設が11月22日に提供した食事
処分 : 7日間の営業停止
予防.対策 : 食材の鮮度管理徹底、十分な加熱。従業員の再教育

◆大阪府大阪市の焼鳥店で食事をした3人がカンピロバクターによる食中毒
発生日 : 12月4日 (月) 公表
発生場所.症状 : 3人が食中毒症状
原因物質 : カンピロバクターを検出
原因食品 : 当該施設が提供したコース料理
処分 : 1日間の営業停止
予防.対策 : 食材の鮮度管理徹底、十分な加熱。従業員の再教育

◆滋賀県大津市の飲食店で食事をした6人がカンピロバクターによる食中毒
発生日 : 11月22日 (水) ~23日 (月)
発生場所.症状 : 会食参加者のうち複数名が体調不良
原因物質 : 3人の便からカンピロバクターを検出
原因食品 : 鶏のユッケ、鶏ムネのタタキなど
処分 : 3日間の営業停止
予防.対策 : 食材の鮮度管理徹底、十分な加熱。従業員の再教育

◆奈良県香芝市の寿司店で食事をした女性1人がアニサキスによる食中毒
発生日 : 11月29日 (水)
発生場所.症状 : 寿司を食べた翌日に激しい胃痛を訴えた。
原因物質 : 女性の胃からアニサキスを摘出
原因食品 : サバやマグロのにぎり寿司
処分 : ー
予防.対策 : 感染を防ぐには加熱や冷凍が有効、新鮮な魚を選び速やかに内臓を取り除く