週間品質管理情報(違反食品や自主回収、異物混入、食中毒情報)

今週の品質管理情報(12月4日)

今週の注意事項・・・「厚生労働省は、食品の衛生基準などを定めた食品衛生法について、2018年度通常国会で改正案を提出する方針を固めました。米国を除く環太平洋連携協定(TPP)参加11ヵ国による「TPP11協定」が大筋合意されました。鶏卵と鶏肉の関税撤廃についても、現時点では明示されていませんが、12ヵ国のTPPと同水準になるとみられます。

 厚生労働省は食品衛生法の改正案を、2018年度通常国会に提出する方針を固めました。食品衛生法は、平成15年の改正から約15年が経過し、①食品の安全を取り巻く環境が変化している②調理食品や外食・中食への需要の増加など、食へのニーズが多様化③輸入食品の増大など、食のグローバル化④食中毒の発生件数は下げ止まり傾向だが、広域的な食中毒事案や健康食品に起因する健康被害が多く発生していると⑤2020年には東京オリンピック・パラリンピック競技大会を控え、国際基準と整合性のある食品衛生管理が求められること、 などから改正することになりました。特に「健康被害の防止や食中毒などのリスク低減」として食中毒対策強化では、調理段階での対策だけでなく、と畜場や食鳥処理場など食肉処理段階での対策の強化について言及。ノロウイルスやカンピロバクターに対する定量的なリスク評価の重要性、更に広域的な食中毒事案への対応策として、厚労省と都道府県の間で食中毒発生状況を情報共有する体制を整備する旨も盛り込まれました。
 米国を除く環太平洋連携協定(TPP)参加11ヵ国による「TPP11協定」が大筋合意し、今後協定に署名し、6ヵ国以上の議会で承認が得られれば発効されます。発効は最短で2019年とみられています。我々にとって重要な鶏肉の関税は、丸どり(生鮮・冷蔵)、丸どり・骨付きもも以外(冷凍、同11.9%)は段階的に引き下げ、6年目で撤廃。丸どり(冷凍)、丸どり・骨付きもも以外(生鮮・冷蔵、同11.9%)は段階的に引き下げ、11年目で撤廃。骨付きもも(冷凍、生鮮・冷蔵、同8.5%)も同様に11年目で撤廃。などが盛り込まれています。

<違反食品・自主回収、異物混入等>

◆愛知県食品メーカー「マルサンアイ」販売のアーモンド飲料で「分離し酸味」、細菌混入で回収
発生日 : 11月24日 (金) 自主回収すると発表
原因食品等 : アーモンド飲料「アーモンド・ブリーズ 1000㎖」シリーズの「砂糖不使用」「オリジナル」の2商品
要因 : 製造を委託している「ゴールドパックあずみ野工場」製造ラインの充填機の洗浄不足が原因とみられる。
予防.対策 : マルサンアイは「食中毒につながる細菌ではない」と説明、約2万7000本を自主回収すると発表した。

<食中毒>

◆岡山県岡山市の旅館の食事で4人がノロウイルスによる食中毒
発生日 :11月16日 (木)
発生場所.症状 : 宿泊者3名が嘔吐などの症状を呈して、16日(木)夜から翌朝にかけ病院を受診
原因物質 : 共通食が同旅館の食事のみ。検出されたノロウイルスの遺伝子型がすべて一致した為15日夜の食事によるノロウイルスと断定
原因食品 : 調査中(15日夜に提供された食事の可能性)
処分 : 3日間の営業停止
予防.対策 : 調理従事者の健康管理と手洗い徹底、食材の衛生的な管理。

◆京都市下京区の寿司店で食事をした10人がノロウイルスによる食中毒
発生日 : 11月17日 (金)
発生場所.症状 : 17人のうち10人が,17日(金)から19日(日)にかけて腹痛,嘔吐,下痢等などの症状
原因物質 : 患者10人のうち5人の便及び調理従事者2人の便からノロウイルスを検出
原因食品 : 先付け(生ホタテ、生くもこ、栗)、造り(マグロ、カンパチ、サーモン)、寿司(マグロ、アナゴ、イカ、サーモン)など17日に提供された食事
処分 : 3日間の営業停止
予防.対策 : 清掃,消毒の徹底、食材の鮮度及び衛生的な管理及び食中毒予防に関する再教育実施。

◆茨城県牛久市立保育園で34人がノロウイルスによる感染性胃腸炎
発生日 :11月22日 (水)~29日 (日)
発生場所.症状 : 園児と職員計34人が嘔吐や下痢の症状
原因物質 : 園児2人、職員1人の検便からノロウイルスが検出
感染経路 : 二次汚染による感染性胃腸炎
処分 : ー
予防.対策 : 園児及び職員の健康観察徹底、保護者への注意喚起、手洗い励行、医師へすぐに相談する。

◆北海道小樽市内の保育所で23人がノロウイルスによる感染性胃腸炎
発生日 : 10月30日 (月)
発生場所.症状 : 園児20名、職員3名の計23名が嘔吐、下痢、発熱
原因物質 : ノロウイルスを原因とする感染性胃腸炎
感染経路 : 保育所内での集団発生
処分 : ー
予防.対策 :園児及び職員等全ての関係者について健康状態を把握することと職員で有症者は勤務を控える。 施設内の清掃・消毒徹底と関係者への注意喚起。

◆長野県長野市の保育園で14人がノロウイルスによる感染性胃腸炎
発生日 : 11月3日 (金)
発生場所.症状 : 園児と職員計14人が下痢や嘔吐などの症状
原因物質 : 3人の便からノロウイルスを検出
感染経路 : ノロウイルスによる感染性胃腸炎 処分 : 3日間の営業停止
予防.対策 : 園児及び職員等全ての関係者について健康状態を把握することと職員で有症者は勤務を控える。 施設内の清掃・消毒及び手指の洗浄を徹底することと関係者への注意喚起。吐物などを処理する際はマスクや手袋を着用する。

◆奈良県橿原市の飲食店で食事をした女性6人がカンピロバクターによる食中毒
発生日 : 11月16日 (木)
発生場所.症状 : 6人が腹痛や下痢などの食中毒症状
原因物質 : 3人からカンピロバクターを検出
原因食品 : 地鶏のお造りや塩ユッケなど、未加熱の鶏肉
処分 : 3日間の営業停止
予防.対策 : 加熱用の鶏肉を加熱不十分な状態で提供しない。調理器具類の洗浄・消毒の徹底とシンクの使い分け

◆鹿児島県奄美大島の鮮魚店で販売された「イッテンフエダイ」などを食べた8人がシガテラ毒による食中毒
発生日 : 11月2日 (木)
発生場所.症状 :男女8人がシガテラ毒食中毒に特有な臨床症状(しびれ、口腔内及び皮膚の感覚異常(ドライアイスセンセーション)、1人が入院中
原因物質 : 毒素を持つプランクトンの「シガテラ」による食中毒
原因食品 : イッテンフエダイとフエダイなど
処分 : 2日間の営業停止
予防.対策 : 県内でイッテンフエダイを食べての食中毒が報告されたのは、1971年以降初めてだということ。シガテラ毒を持つ魚を摂取してから30分~数時間で現れるが、普通の食中毒と見分ける事が大変困難。中毒症状が出たら、「ドライアイスセンセーション」が発症しているかを見極める事が大事で、この症状が発症したら、大至急病院に急行し、専門の治療を受ける。南の暖かい地域へ旅行される際は、この手の魚がいたら食べる前に一度確認したが良い。