週間品質管理情報(違反食品や自主回収、異物混入、食中毒情報)

今週の品質管理情報(4月10日)

今週の注意事項・・東京都足立区の乳児がポツリヌス菌により国内初の死亡というニュースがありました。また、ノロウイルスによる食中毒は相変わらず多発していますが、春らしい陽気になり、食中毒の種類も変わってきますので注意が必要です。 (2017年4月10日)

 

東京都は7日、足立区の生後6カ月の男児が乳児ボツリヌス症で死亡したと発表しました。離乳食として与えられた蜂蜜が原因とみられ、発症データのある1986年以降、国内で同症による死亡事例は初めてです。
男児は2月16日からせきや鼻水などを発症。その後、けいれんや呼吸不全を起こして救急搬送、乳児ボツリヌス症と診断され、3月30日に死亡しました。
ボツリヌス菌は土壌や海、湖、川などの泥砂中に分布している嫌気性菌で、熱に強い芽胞を形成し、ボツリヌス菌の芽胞は、低酸素状態に置かれると発芽・増殖が起こり、毒素が産生されます。ボツリヌス症は、食品中でボツリヌス菌が増えたときに産生されたボツリヌス毒素を食品とともに摂取したことにより発生するボツリヌス食中毒と、乳児に発生する乳児ボツリヌス症等に分類されます。通常、酸素のない状態になっている食品が原因となりやすく、ビン詰、缶詰、容器包装詰め食品、保存食品(ビン詰、缶詰は特に自家製のもの)を原因として食中毒が発生しています。
ボツリヌス菌の芽胞は土壌に広く分布しているため、食品原材料の汚染防止は困難です。ボツリヌス食中毒の予防には、食品中での菌の増殖を抑えることが重要です。
真空パックや缶詰が膨張していたり、食品に異臭(酪酸臭)があるときには絶対に食べないでください。ボツリヌス菌は熱に強い芽胞を作るため、120℃4分間(あるいは100℃6時間)以上の加熱をしなければ完全に死滅しません。
山菜等での「植物性食中毒」に注意をしましょう。食用と確実に判断できない植物は、絶対に採らない、食べないでください。

 

◆東京都足立区の生後6カ月の男児が蜂蜜が原因の乳児ボツリヌス症で死亡…国内初 (2017年4月10日)

発生日 : 2月20日(月)3月30日死亡
発生場所・症状 : せきや鼻水などを発症。その後、けいれんや呼吸不全
原因物質 : 口からボツリヌス菌を摂取して感染
原因食品 : 離乳食(市販のジュースに蜂蜜を混ぜたもの)の蜂蜜
処分 : –
予防・対策 : 1歳未満の乳児に蜂蜜を与えない。

 

◆東京都台東区の「Cafe&Rotisserie LA COCORICO」 上野の森さくらテラス店の食事で5人がノロウイルスによる食中毒 (2017年4月10日)

発生日 : 3月19日(日)
発生場所・症状 : 食中毒症状
原因物質 : ノロウイルス
原因食品 : ロティサリーチキン、チキンライス、デザートのランチコース
処分 : 5日間の営業停止
予防・対策 : 手や調理器具の洗浄・殺菌と十分な加熱調理

 

◆大阪府大阪市の料理店「彩菜旬鮮 遊遊」の魚料理で26人がノロウイルスによる食中毒 (2017年4月10日)

発生日 : 3月24日(金)
発生場所・症状 : 男女26人が下痢や嘔吐の症状
原因物質 : うち1人からノロウイルスを検出
原因食品 : 魚の刺し身やステーキ
処分 : 3日間の営業停止
予防・対策 : 調理従事者の健康管理、手や調理器具の洗浄・殺菌と十分な加熱調理

 

◆栃木県矢板市の飲食店「台湾料理 宴天下」の料理で14人がノロウイルスによる食中毒 (2017年4月10日)

発生日 : 3月30日(木)
発生場所・症状 : 男女14人が下痢や嘔吐などの症状
原因物質 : うち4人からノロウイルスを検出
原因食品 : 若鶏の唐揚げ、エビマヨなど
処分 : 営業禁止
予防・対策 : 調理従事者の健康管理、手や調理器具の洗浄・殺菌と十分な加熱調理

 

◆静岡県伊豆の国市の旅館「楽山やすだ」の宿泊客23人がノロウイルスによる食中毒 (2017年4月10日)

発生日 : 3月24日(金)~25日(土)
発生場所・症状 : 宿泊者23人が腹痛や下痢などのの症状
原因物質 : うち11人の便からノロウイルスを検出
原因食品 : 同旅館が提供した料理
処分 : 調理部門を当面の間営業禁止
予防・対策 : 調理従事者の健康管理、厨房内の衛生管理徹底

 

◆岡山県岡山市の「吉祥仕出しセンター」の弁当で15人がノロウイルスによる食中毒 (2017年4月10日)

発生日 : 3月28日(火)
発生場所・症状 : 男女15人が下痢や嘔吐の症状
原因物質 : うち5人からノロウイルスを検出
原因食品 : 会議で提供されたサワラの照り焼きやイカの刺し身などの弁当
処分 : 5日間の営業停止
予防・対策 : 調理従事者の健康管理予備食材の保管、鮮度確認の徹底と十分な加熱調理

 

◆甲府市内の飲食店「吟」の食事で1人がアニサキスによる食中毒 (2017年4月10日)

発生日 : 3月29日(水)
発生場所・症状 : 29日に同店で食事をした40代の男性が胃痛を訴えた。
原因物質 : 発症者および料理の残品からアニサキス虫体を摘出
原因食品 : 3月29日に当該施設で調理提供された食事
処分 : 1日間の営業停止
予防・対策 : 目視での除去徹底

 

◆福島県いわき市の飲食店「やなぎ」の食事で1人がアニサキスによる食中毒 (2017年4月10日)

発生日 : 3月29日(水)
発生場所・症状 : 市内飲食店を利用後、激しい腹痛、嘔気を発症
原因物質 : 調査中。ノロウイルスの兆候は見られない。
原因食品 : しめさば、アジの刺身等
処分 : 営業禁止
予防・対策 : 原料の保管、鮮度管理徹底。手や調理器具の洗浄・殺菌と十分な加熱調理

 

◆岡山県玉野市のスイセン食べた夫婦が食中毒 (2017年4月10日)

発生日 : 3月29日(水)
発生場所・症状 : 市内飲食店を利用後、激しい腹痛、嘔気を発症
原因物質 : アルカロイドなどの有毒成分を含み、食後30分以内で嘔吐や頭痛を引き起こす
原因食品 : 自宅近くに自生していたスイセンを誤って採取、ニラと間違って食べた。
処分 : –
予防・対策 : 食用と確実に判断できない植物は、絶対に採らない、食べない。

<違反食品・自主回収、異物混入等>

<食中毒>