週間品質管理情報(違反食品や自主回収、異物混入、食中毒情報)

今週の品質管理情報(4月17日)

今週の注意事項・・平成28年の食中毒発生状況は、件数前年比が62件減の1,140件、患者数は2,465人減の2万253人と件数、患者数とも減少しました。患者数は、1位-ノロウイルス、2位-カンピロバクタ―、3位-ウエルシュ菌でした。 (2017年4月17日)

 

厚生労働省は3月16日、平成28年の食中毒発生状況を報告しました。患者数が最も多かったのは、ノロウイルス11,397人(△3,479人)、次いでカンピロバクター3,272人(+1,183人)、ウエルシュ菌1,411人(+860人)、サルモネラ属菌704人(△1,214人)、ぶどう球菌698人(+79人)の順で、上位5病因物質で患者数全体の86.3%を占めました。
原因食品・食事が判明した事例のうち、件数が最も多いのは魚介類173件(△36件)、次いで複合調理食品84件(+15件)、肉類およびその加工品80件(+16件)、野菜よびその加工品70件(+22件)、魚介類加工品19件(+4件)の順で、上位5食品で全体の37.4%を占めました。原因施設が判明した事例のうち、件数が最も多いのは飲食店713件(△29件)、次いで家庭119件(+2件)、事業場52件(+10件)、旅館50件(△14件)、仕出屋40件(△13件)の順で、上位5施設で件数全体の85.4%で、患者数が最も多いのは飲食店11,135人(△1,599人)、次いで旅館2,750人(+734人)、事業場2,002人(+734人)、仕出屋1,523人(△2,807人)、学校845人(+218人)の順で、上位5施設で患者数全体の90.1%を占めました。月別では12月が最も多く、件数115件(+4件)、患者数3,379人(△98人)でした。
ノロウイルスについては、食中毒の約80%が調理従事者が原因であることから、調理従事者の健康管理と食品取扱者からの汚染防止が必要であるとし、大量調理施設衛生マニュアルの改正案に
①10月から3月には、調理従事者が月に1回以上のノロウイルスの検便検査を受けることを努力目標にすること。
②衛生責任者は毎日、作業開始前に各調理従事者の健康状態を確認し、その結果を記録すること。が提案されました。
カンピロバクターについては、食中毒のほとんどが加熱不十分な鶏肉が原因になっており、
①食鳥肉の処理段階での微生物汚染の低減。
②飲食店での加熱の必要性、加熱不十分な料理提供の防止。
③カンピロバクター食中毒に関する正しい知識の消費者への普及啓発。 が課題として挙げられました。
先週も今の時期多発するカンピロバクターによる食中毒、「鶏レバー刺し」等鶏肉の生食による事件が相次ぎました。ウエルシュ菌も4月~7月に多く発生しますので、注意喚起をお願いします。
 

◆茨城県ひたちなか市の「米屋旅館」で食事をした9人がノロウイルスによる食中毒 (2017年4月17日)

発生日 : 4月2日(日)
発生場所・症状 : 18名中9名が3日(月)午後10時頃から嘔吐,下痢等の食中毒症状
原因物質 : 患者及び調理従事者の便からノロウイルスを検出
原因食品 : 2日(日)に提供した夕食の刺身等
処分 : 営業禁止
予防・対策 : 手や調理器具の洗浄・殺菌と十分な加熱調理調理従事者の健康管理

 

◆茨城県水戸市の飲食店「たけちゃん」で生カキ等を食べた12人がノロウイルスによる食中毒 (2017年4月17日)

発生日 : 4月2日(日)
発生場所・症状 : 14名中12名が嘔吐、下痢等の症状
原因物質 : 患者の便からノロウイルスを検出
原因食品 : 1日(土)に提供した食事 生カキ、刺し身
処分 : 営業禁止
予防・対策 : カキの生食注意と鮮度管理徹底、十分な加熱調理調理従事者の健康管理

 

◆埼玉県さいたま市の飲食店「串でんさとや」で鶏レバ刺し食べた7人がカンピロバクターによる食中毒 (2017年4月17日)

発生日 : 3月26日(日)~29日(水)
発生場所・症状 : 男女7人が下痢や腹痛、発熱などの症状
原因物質 : うち4人からカンピロバクターを検出
原因食品 : 鶏レバ刺しやサラダなど
処分 : 3日間の営業停止
予防・対策 : 鶏肉の生食注意及び鮮度管理徹底、調理調理従事者の健康状態の確認

 

◆大阪府東大阪市の飲食店「鶏鳥kitchenゆう」の食事で5人がカンピロバクターによる食中毒 (2017年4月17日)

発生日 : 3月27日(月)
発生場所・症状 : 男女5人が下痢などの症状
原因物質 : カンピロバクター
原因食品 : 地鶏料理
処分 : 火災のため営業停止処分なし
予防・対策 : 調理従事者の健康管理、手や調理器具の洗浄.殺菌と十分な加熱調理

 

◆岩手県大船渡市の飲食店「ホルモン酒場わいTable」の食事で2人がカンピロバクターによる食中毒 (2017年4月17日)

発生日 : 4月12日(水)
発生場所・症状 : 男性2人が食中毒症状
原因物質 : カンピロバクター
原因食品 : 鶏レバー刺し
処分 : 3日間の営業停止
予防・対策 : 鶏肉の生食注意及び鮮度管理徹底、調理調理従事者の健康状態の確認

 

◆東京都台東区「浅草ビューホテル」のレストラン「武蔵」 で12人が黄色ブドウ球菌による食中毒 (2017年4月17日)

発生日 : 3月27日(月)
発生場所・症状 : 男女15人が下痢や嘔吐の症状
原因物質 : 客と従業員あわせて12人から黄色ブドウ球菌を検出
原因食品 : レストランで提供されたローストビーフ
処分 : 7日間の営業停止
予防・対策 : 調理従事者の手指の傷や膿の確認、管理体制確認

 

◆東京都台東区「松坂屋」の「鮮魚 北辰」販売のヒラメ刺で1人がアニサキスによる食中毒 (2017年4月17日)

発生日 : 4月5日(水)
発生場所・症状 : 腹痛、嘔気
原因物質 : 発症者および料理の残品からアニサキス虫体を摘出
原因食品 : 3月29日に当該施設で調理提供された食事
処分 : 1日間の営業停止
予防・対策 : 原料の保管、鮮度管理及び目視での除去徹底

 

◆茨城県土浦市のスーパーマーケットで購入したツブ貝を食べて2人が貝毒(テトラミン)による食中毒 (2017年4月17日)

発生日 : 3月24日(金)
発生場所・症状 : 視覚異常、めまい、ふらつきなどの貝毒特有の症状
原因物質 : 唾液腺に毒素(テトラミン)を有する「ツブ貝(エゾボラモドキ)」である可能性
原因食品 : スーパーマーケットで購入したツブ貝
処分 : –
予防・対策 : 貝毒は熱に強く、加熱調理では分解されません。

<違反食品・自主回収、異物混入等>

<食中毒>