週間品質管理情報(違反食品や自主回収、異物混入、食中毒情報)

今週の品質管理情報(5月8日)

今週の注意事項…行楽シーズンとなりました。気温が高くなるこの時期は、弁当のおにぎり1個でも「黄色ブドウ球菌」による食中毒の危険があります。 (2017年5月8日)

厚生労働省の昨年の統計によると、ブドウ球菌による食中毒は36件698人で、5月~8月にかけて急激に増えますので要注意です。黄色ブドウ球菌は、人の手や指、鼻の粘膜等にいて、一旦増殖すると「エンテロトキシン」という毒素を作ります。エンテロトキシンは、100℃で30分加熱しても壊れないので、「一度食品についてしまうと、やっつけることができない」というたちの悪いもので、食品と一緒にエンテロトキシンを食べることで、食中毒が発生します。調理をした人などからおにぎりに黄色ブドウ球菌がついて、また、長時間高温の場所を持ち歩いたことで、菌が増殖してしまった例が多々あります。前日握ったものを販売することはないでしょうが、店内加工のおにぎりや弁当は「温度と時間」が重要ですので、消費期限の確認、期限切れには注意を図ってください。
また、アニサキスやクドア等魚での寄生虫や貝毒なども気温上昇とともに目立っています。

<違反食品・自主回収、異物混入等>

今週はありませんでした。

<食中毒>

◆栃木県足利市のホテル「ニューミヤコホテル本館」の食事で39人がノロウイルスによる食中毒 (2017年5月8日)
発生日 : 4月28日(金)
発生場所・症状 : 食事をとったり、宅配された食事をとったりした客122人のうち39人が下痢や嘔吐などの症状
原因物質 : 調理をした従業員1人からノロウイルスを検出
原因食品 : ホテルの調理室で作られた刺身や豚肉のロースト等
処分 : 営業禁止
予防・対策 : 調理従事者に対する健康状態の確認及び衛生教育徹底

◆長崎県長崎市の飲食店「焼鳥こう庵」の食事で3人がカンピロバクターによる食中毒 (2017年5月8日)
発生日 : 4月20日(木)
発生場所・症状 : 会社員4名のうち3名が腹痛、下痢、発熱等の症状
原因物質 : 3人の便からカンピロバクターを検出
原因食品 : 鶏刺しの可能性
処分 : 営業禁止
予防・対策 : 鶏肉を生のまま提供しない、焼き方についても十分加熱する。清掃、消毒及び衛生管理徹底

◆香川県さぬき市の石田高校の調理実習で8人がカンピロバクターによる食中毒 (2017年5月8日)
発生日 : 4月20日(木)
発生場所・症状 : 調理実習で作った中華料理を食べた3年生8人が痢や嘔吐等の症状
原因物質 : 一部の患者の便からカンピロバクターを検出
原因食品 : 串焼きや唐揚等
処分 : 営業禁止
予防・対策 : 鶏肉を生のまま提供しない、焼き方についても十分加熱する。清掃、消毒及び衛生管理徹底

◆東京都文京区の飲食店「鮨みひろ」の食事で1人が寄生虫アニサキスによる食中毒 (2017年5月8日)
発生日 : 4月21日(金)
発生場所・症状 : 調理実習で作った中華料理を食べた3年生8人が下痢や嘔吐等の症状
原因物質 : 一部の患者の便からカンピロバクターを検出
原因食品 : 同店で調理提供された食事
処分 : 3日間の営業停止
予防・対策 : 目視での除去、原材料の温度管理及び鮮度管理の徹底

◆岐阜県羽島市の飲食店でにぎり寿司を食べた8人がヒラメ寄生虫クドアによる食中毒 (2017年5月8日)
発生日 : 4月27日(木)
発生場所・症状 : 27日昼に提供した食事を食べた6人及び出前の寿司を食べた2人が嘔吐、下痢等の症状
原因物質 : 有症者の便からクドア・セプテンプンクタータの遺伝子を検出
原因食品 : 握り寿司(ひらめ、ぶり、えび等)
処分 : 営業禁止
予防・対策 : 目視での除去(特にヒラメ)、原材料の温度管理及び鮮度管理の徹底