週間品質管理情報(違反食品や自主回収、異物混入、食中毒情報)

今週の品質管理情報(6月26日)

今週の注意事項…アニサキスによる食中毒が多発しています。管理、教育がしっかり行われているスーパーマーケットの水産でも今週2件報告されています。鮮魚や刺し身の扱いには再度注意を徹底してください。韓国では、昨年11月高病原性鳥インフルエンザ発生後から実施していた移動制限措置を5月13日にすべて解除していましたが、再び鳥インフルエンザが発生しました。わが国でも衛生管理の徹底をする必要があります。 (2017年6月25日)

アニサキスは海産哺乳動物を終宿主とする寄生虫です。サバ、イワシ、アジ、サンマ、スルメイカなどの魚介類には幼虫のままで寄生します。アニサキス症はアニサキスが寄生した魚介類を生食することにより感染し、多くが8時間以内に激しい腹痛や吐き気、嘔吐などの症状を引き起こします。アニサキスは酢やわさび、しょうゆでは死にませんが、マイナス20℃で24時間以上の冷凍または加熱により食中毒を防ぐことができます。
韓国農林畜産食品部は、昨年11月16日の高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)発生後から実施していた移動制限措置を5月13日にすべて解除してましたが、6月に入って、同国で再びH5N8亜型HPAIが13件発生しました。同国ではHPAIが2014年には7月29日まで、15年には6月10日まで発生しており、日本でも引き続き、衛生管理を徹底する必要があります。感染源は群山市の養鶏場の烏骨鶏で、これが済州島の流通業者を経て、他の農場に持ち込まれたとおもわれます。7日までに発生が確認された全13農場は、韓国全土に分散しています。

<違反食品・自主回収、異物混入等>

◆清涼飲料「い・ろ・は・す 塩れもん」にカビが混入 自主回収 (2017年6月25日)
発生日 : 6月19日(月)
原因食品等 : ペットボトル入り清涼飲料「い・ろ・は・す 塩れもん」(555ミリリットル)
混入異物 : 商品の一部にカビが混入
<対策等>
自主回収
19日に客から異物が入っているとの連絡があり、調査したところ、毒性のないカビが混入していた。在庫や回収した商品数十本からもカビが見つかった。飲んでも健康に問題はないという。混入した原因は調査中

◆「精肉(アメリカ産豚肉)」を自主回収 (2017年6月25日)
発生日 : 6月22日(木)
原因食品等 : 消費期限: 17.622, 17.623の精肉(アメリカ産豚肉)
混入異物 : (株)カスミ精肉加工の同ロット製品に異臭・変色の可能性
<対策等>
自主回収
茨城県,栃木県,群馬県,千葉県,埼玉県内のスーパー カスミ150店舗、埼玉県内ファミリーマートプラス3店舗に出荷、消費者の指摘により,異臭・変色を確認した。同ロット製品に異臭・変色の可能性があり、健康への悪影響防止のため回収。

◆添加物誤表示でワイン3万3600本を自主回収 (2017年6月25日)
発生日 : 6月21日(水)
原因食品等 : サッポロビールがイタリアから輸入・販売している2種類のワイン
混入異物 : ラベルの食品添加物に関する表示に誤り
<対策等>
自主回収
赤ワインは、法律で表示が義務付けられた食品添加物「安定剤(アラビアガム)」の記載漏れがあった。白ワインは、実際には使用していない「酸化防止剤(ビタミンC)」の表示があった。

<食中毒>

◆東京都文京区の飲食店の食事でノロウイルスによる食中毒 (2017年6月25日)
発生日 : 6月10日(土)
発生場所・症状 : 食中毒症状
原因物質 : ノロウイルスGⅡ
原因食品 : 当該施設で調理提供された食事
処分 : 5日間の営業停止
<予防・対策>
調理従事者に対する健康状態の確認及び衛生教育徹底

◆三重県大台町の飲食店の仕出し弁当を食べた14人がノロウイルスによる食中毒 (2017年6月25日)
発生日 : 6月19日(月)
発生場所・症状 : 男女14人が下痢や腹痛などの症状
原因物質 : 従業員3人を含む11人の便からノロウイルスGⅡを検出
原因食品 : ブリ照焼、エビフライ、卵焼、煮しめ、煮豆等。従業員が感染した状態で調理したことの可能性
処分 : 営業禁止
<予防・対策>
ノロウイルスは風邪に似た症状で気づきにくい。感染力が強いため、トイレの後はしっかり手を洗う。

◆奈良県奈良市の飲食店で食事をした15人がノロウイルスによる食中毒 (2017年6月25日)
発生日 : 6月11日(日) 発生場所・症状 : 客3人と調理者4人の便からノロウイルスを検出 原因物質 : 客3人と調理者4人の便からノロウイルスGⅡを検出 原因食品 : オムライスやカレーライスなどの可能性 処分 : 2日間の営業停止 予防・対策 : 調理従事者に対する健康状態の確認及び衛生教育徹底
◆東京都江戸川区の飲食店で食事をした32人がカンピロバクターによる食中毒 (2017年6月25日)
発生日 : 6月12日(月)
発生場所・症状 : 中学生ら32人が発熱や腹痛等の症状
原因物質 : 6人の便からカンピロバクターを検出
原因食品 : 七輪で焼いた鶏肉など
処分 : 6日間の営業停止
<予防・対策>
鶏肉を生のまま提供しない、焼き方についても十分加熱する。清掃、消毒及び衛生管理徹底

◆大阪府大阪市の飲食店で4人がカンピロバクターによる食中毒 (2017年6月25日)
発生日 : 6月23日(金)
発生場所・症状 : 食中毒症状
原因物質 : カンピロバクター
原因食品 : 一品料理(調査中)
処分 : 1日間の営業停止
<予防・対策>
肉は十分加熱する。清掃、消毒及び衛生管理徹底

◆大阪府大阪市の飲食店で食事をした10人がカンピロバクターによる食中毒 (2017年6月25日)
発生日 : 6月8日(木)
発生場所・症状 : 食中毒症状
原因物質 : カンピロバクター
原因食品 : コース料理(調査中)
処分 : 2日間の営業停止
<予防・対策>
肉は十分加熱する。清掃、消毒及び衛生管理徹底

◆東京都千代田区の飲食店の食事でカンピロバクターによる食中毒 (2017年6月25日)
発生日 : 5月31日(水)~6月1日(木)
発生場所・症状 : 食中毒症状
原因物質 : 発症者のふん便からカンピロバクターを検出
原因食品 : 加熱不十分な鶏肉料理を含む食事
処分 : 7日間の営業停止
<予防・対策>
鶏肉は十分加熱する。清掃、消毒及び衛生管理徹底

◆東京都小金井市のスーパーマーケット水産で販売の刺身で1人がアニサキスによる食中毒 (2017年6月25日)
発生日 : 6月12日(月)
発生場所・症状 : 1人が胃痛等を発症
原因物質 : アニサキス
原因食品 : イトーヨーカドー武蔵小金井店販売の「アジのお造り」
処分 : 1日間の営業停止
<予防・対策>
目視での除去、鮮度管理徹底。

◆東京都港区の飲食店の食事でアニサキスによる食中毒 (2017年6月25日)
発生日 : 6月1日(木)
発生場所・症状 : 食中毒症状
原因物質 : アニサキス
原因食品 : ごまさば盛り
処分 : 1日間の営業停止
<予防・対策>
マイナス20℃で24時間以上の冷凍または加熱

◆宮城県丸森町の公園施設の食事でアニサキスによる食中毒 (2017年6月25日)
発生日 : 6月15日(木)
発生場所・症状 : 胃痛などの食中毒症状
原因物質 : 胃からアニサキスを検出
原因食品 : 海鮮丼
処分 : 1日間の営業停止
<予防・対策>
目視での除去、鮮度管理徹底。

◆福島県会津若松市のスーパーマーケット水産で販売の刺身で1人がアニサキスによる食中毒 (2017年6月25日)
発生日 : 6月13日(火)
発生場所・症状 : 食中毒症状
原因物質 : アニサキス
原因食品 : アピタ会津若松店販売の「カツオの刺し身」
処分 : 1日間の営業停止
<予防・対策>
目視での除去、鮮度管理徹底。