週間品質管理情報(違反食品や自主回収、異物混入、食中毒情報)

今週の品質管理情報(8月21日)

今週の注意事項…病原性大腸菌による食中毒が多発しています。8月が患者数が8月は最も多い時期です。すべての加工食品の原産地表示義務化を答申、今月末にも食品表示が見直されることになりました。 (2017年8月21日)

本来大腸菌は腸管の中に生息していて、食中毒を起こすことはありません。このうち、激しい下痢や腸炎などの原因になるものが「病原性大腸菌」です。その中で腸管出血性大腸菌とは、経口感染します。高齢者や幼児は重篤化すると死に至ります。他の食中毒菌同様加熱や消毒薬により死滅します。野菜等はよく洗い、肉は中心部まで十分加熱。二次汚染防止のため調理器具はよく熱湯で洗う等基本的食中毒対策を確実に実施することで防げます。
加工食品に使われる「原材料」の原産地をで、現在表示が義務づけられているのは、「うなぎのかば焼き」や「漬け物」など、22の食品群と4つの品目に限られています。消費者委員会の食品表示部会は、原則として国内で製造・加工したすべての加工食品に対し、使っている量が最も多い原材料の原産国名の表示を義務づけるよう政府に答申しました。消費者庁は新表示基準は8月末に施行し、約5年間の経過措置を経て2022年4月1日から完全施行するとしています。

<違反食品・自主回収、異物混入等>

◆オランダ産の 卵から殺虫剤成分「フィプロニル」を検出。10ヵ国で廃棄や回収 (2017年8月21日)
発生日 : 7月20日(木)
原因食品等 : 殺虫剤成分を含む疑いのある卵で作られた製品
混入異物 : 食用家畜への使用が禁止された殺虫剤成分のフィプロニルが検出
<対策等>回収指示
オランダ、ベルギー当局の合同捜査チームは10日、出荷に関係した企業などを家宅捜索し、2人を拘束。汚染した卵が流通したドイツや英国など少なくとも10ヵ国で加工食品を含めた廃棄や回収が進む。「フィプロニル」は通常、家畜についたノミやダニの駆除に用いられる殺虫剤で、食品流通に関わる場での使用は禁止されている。大量に摂取すると、神経障害や嘔吐を引き起こす恐れがある。

<食中毒>

◆福岡県福岡市の飲食店で食事をした5人がサルモネラ菌による食中毒 (2017年8月21日)
発生日 : 7月30日(日)
発生場所・症状 : 3人が下痢、発熱等の症状、別のグループ2人からも同症状
原因物質 : 1人の検便からサルモネラ菌を検出
原因食品 : 同店のランチ。サラダ(温野菜,葉野菜,生ハム,蒸し肉),スープ(にんじん)パスタ等
処分 : 3日間の営業停止
<予防・対策>調理や食事の前の十分な手洗いや、食材の十分な加熱または冷却

◆岡山県岡山市の飲食店で食事をした6人がカンピロバクターによる食中毒 (2017年8月21日)
発生日 : 8月7日(月)
発生場所・症状 : 6人が下痢、腹痛、発熱、頭痛等の症状
原因物質 : 有症者の便からカンピロバクターを検出
原因食品 : 若鶏のタタキ(ササミ、ムネ、モモ)、親鶏タタキ(モモ)
処分 : 5日間の営業停止
<予防・対策>生食提供の注意することと肉は十分に加熱する。従業員の衛生教育実施。

◆新潟県糸魚川市の飲食店の仕出し料理で49人が腸炎ビブリオによる食中毒 (2017年8月21日)
発生日 : 8月13日(日)
発生場所・症状 : 複数人が下痢、嘔吐等の症状
原因物質 : 患者の便から腸炎ビブリオを検出
原因食品 : 海産魚介類の刺身、生寿司の可能性
処分 : 2日間の営業停止
<予防・対策>魚介類は冷蔵庫で4℃以下の保存。魚介類は真水でよく洗う。

◆千葉県南房総市の旅館の食事を食べた小学生ら61人が腸管侵入性大腸菌による食中毒 (2017年8月21日)
発生日 : 8月1日(火)
発生場所・症状 : 県外の小学校の児童が、発熱、下痢等の症状
原因物質 : 便から腸管侵入性大腸菌を検出
原因食品 : 原因食材は不明(鶏の唐揚やマカロニサラダ等を食べた)
処分 : 3日間の営業停止
<予防・対策>野菜等はよく洗い、肉は中心部まで十分加熱。二次汚染防止のため調理器具はよく熱湯で洗う。

◆愛知県蒲郡市の飲食店の宅配弁当を食べた11人が病原性大腸菌による食中毒 (2017年8月21日)
発生日 : 7月20日(木)
発生場所・症状 : 障害福祉施設に通う11人が発熱や下痢などの症状
原因物質 : 病原性大腸菌
原因食品 : イカフライやさつま揚げなどが入った弁当
処分 : 営業禁止
<予防・対策>野菜等はよく洗い、肉、魚は中心部まで十分加熱。二次汚染防止のため調理器具はよく熱湯で洗う。

◆東京都東久留米市の特別養護老人ホームの入所者10人が腸管出血性胃腸炎O157集団感染 (2017年8月21日)
発生日 : 8月4日(金)
発生場所・症状 : 10人が感染、9人がO157発症
原因物質 : O157
原因食品 : 給食及び調理従事者からO157は検出されず
処分 : -
<予防・対策>感染症や食中毒の発生に十分に注意、手洗いの徹底や施設の衛生管理徹底

◆岐阜県関市の保育園 の園児9人が腸管出血性胃腸炎O103感染 (2017年8月21日)
発生日 : 7月31日(月)
発生場所・症状 : 7/31に幼児1人が下痢、発熱等の症状を訴えた。
原因物質 : 園児9人からO103を検出
原因食品 : 菌に汚染された食品や、患者の便で汚染されたものに触れた手を介して起こる経口感染
処分 : -
<予防・対策>感染症や食中毒の発生に十分に注意、手 洗いの徹底や施設の衛生管理徹底

◆台東区上野の飲食店で食事をした1人がアニサキスによる食中毒 (2017年8月21日)
発生日 : 7月29日(土)
発生場所・症状 : 激しい腹痛、吐き気・嘔吐
原因物質 : アニサキス
原因食品 : サバ刺身
処分 : 1日間の営業停止
<予防・対策>目視での除去徹底、冷凍もしくは加熱。

◆足立区千住の飲食店で食事をした1人がアニサキスによる食中毒 (2017年8月21日)
発生日 : 7月28日(金)
発生場所・症状 : 激しい腹痛、吐き気・嘔吐
原因物質 : アニサキス
原因食品 : 刺身のお造り
処分 : 1日間の営業停止
<予防・対策>目視での除去徹底、冷凍もしくは加熱。