週間品質管理情報(違反食品や自主回収、異物混入、食中毒情報)

今週の品質管理情報(4月30日)

今週の注意事項…カンピロバクターによる食中毒が目立っています。腹痛や下痢などを引き起こすカンピロバクター食中毒の多くは生や加熱が不十分な鶏肉が原因で、飲食店での発生が大半を占めています。料理提供に関する法規制がないことに加え、「新鮮なら生でも食べられる」との誤った認識が広がっているためといわれています。春から秋にかけての発生が多ので、外食の際は生や半生の鶏肉料理を避けるようにしましょう。

カンピロバクターによる食中毒は、食後1~7日に腹痛や下痢、発熱などの症状が出て、乳幼児は重症化することもあり、まれに後遺症として「ギラン・バレー症候群」になる恐れもります。手足のしびれから始まり、重度だと呼吸困難を起こす神経障害です。一昨年の大型連休には、東京都と福岡県で開かれたイベントで計875人が症状を訴える食中毒が発生、患者の便から菌が検出されました。原因は湯通しした鶏ささ身の寿司でした。ただ通常は、こうした大規模な発生はあまりなく、多くは生や加熱が不十分な鶏肉を提供している飲食店で起きています。
 カンピロバクターは鶏や牛、豚などの腸内におり、中でも鶏は約半数が保菌しているといわれています。業者らは「朝びきで新鮮だから」「表面を焼いたり、湯引きしたりすれば大丈夫だと思った」と釈明しますが、「新鮮なほど危険で、菌が生きている可能性が高い」と認識すべきです。
 酸素濃度が高いところが苦手で、空気に触れると弱っていく一方で、長いべん毛を動かして活発に動き回り、肉の表面から中へも移動します。湯通ししても菌は生き残るので、中心部までよく加熱し、菌を死滅させることが重要です。

<違反食品・自主回収、異物混入等>

◆「株式会社アマテラス」製造の清涼飲料水から大腸菌群検出、回収命令
発生日 : 4月23日 (月)
原因食品等 : 清涼飲料水
要因 : 大腸菌群検出
予防.対策 : 回収命令

◆岐阜県美濃加茂市の売店で8ヵ月前に賞味期限切れの見本せんべいを誤って販売
発生日 : 4月21日 (土)
原因食品等 : 「しおせんべい・たまりせんべい」1袋(650円)
要因 : 「見本」の表示は付けておらず、バーコードも有効だったため、販売した店員も気付かなかった。
予防.対策 : 県は、購入者を探しており、商品の交換もしくは返金に応じるとしている。

<食中毒>

◆ 東京都千代田区の飲食店でノロウイルスによる食中毒
発生日 : 4月13日 (金) ~4月15日 (日)
発生場所.症状 : 4 月13 日、14 日にi飲食をした客様より、食中毒が疑われる症状の連絡
原因物質 : 発症者の便からノロウイルスを検出
原因食品 : 当該施設で4 月13 日から15 日に提供した食事
処分 : 3日間の営業停止
予防.対策 : 食品衛生について従業員への教育・指導再徹底、調理設備等の洗浄・清掃及び消毒強化

◆ 大分県日田市の飲食店で11人がノロウイルスによる食中毒
発生日 : 4月20日 (金) ~4月21日 (土)
発生場所.症状 : 食事をした客11人が嘔吐や下痢の症状
原因物質 : 一部の客や店員の便からノロウイルスを検出
原因食品 : 20日と21日にこの店で作られたサンドイッチ
処分 : 3日間の営業停止
予防.対策 : 調理前の手洗いや手袋の着用の徹底、体調の悪い従業員には症状が出てから1週間程度食品を扱わせない。

◆ 茨城県つくば市の飲食店で鶏レバーなどを食べた4人がカンピロバクターによる食中毒
発生日 : 3月19日 (月)
発生場所.症状 : 4人全員が4月9日(月)午前6時30分頃から発熱,下痢,嘔吐などの症状
原因物質 : 3人の患者の便からカンピロバクターを検出
原因食品 : 懐石石理(前菜、刺身、酢物、ステーキ等)、朝食の玉子焼き、焼サケ、高野豆腐
処分 : 営業禁止
予防.対策 : 鶏レバー刺しや加熱不十分な鶏肉を食べるとカンピロバクターによる食中毒のリスクがあることを認識

◆ 大阪府泉大津市の飲食店の鶏肉料理で4人がカンピロバクターによる食中毒
発生日 : 4月15日 (日)
発生場所.症状 : 下痢、嘔吐、腹痛等の症状
原因物質 : カンピロバクターを検出
原因食品 : 4月15日に提供された食事(鶏の刺身を含む)
処分 : 1日間の営業停止
予防.対策 : 鶏レバー刺しや加熱不十分な鶏肉を食べるとカンピロバクターによる食中毒のリスクがあることを認識

◆ 東京都千代田区の飲食店の鶏肉料理でカンピロバクターによる食中毒
発生日 : 4月6日 (金)
発生場所.症状 : 食中毒症状
原因物質 : 発症者の便から、ンピロバクターを検出
原因食品 : 4月6日に提供された加熱不十分な鶏肉料理を含む食事
処分 : 7日間の営業停止
予防.対策 : 食材管理や加熱調理のしかたを再確認。

◆ 北海道岩見沢市でギョウジャニンニクと間違えて有毒植物「イヌサフラン」を食べ、男性死亡
発生日 : 4月22日 (日)
発生場所.症状 : 自宅の敷地内に植えていた植物をギョウジャニンニクと思い、調理して食べた。2人が下痢、嘔吐など胃腸炎の症状、うち1人が救急搬送された後、死亡
原因物質 : イヌサフランに含まれる有毒成分コルヒチンによる中毒症状
原因食品 : イヌサフラン
処分 : -
予防.対策 : 採取する前には食べられる植物か十分確認する。判断できない野菜や果実や山菜は、食べたり、他人に譲ることは避ける。

◆ 神奈川県座間市の住民からスーパーで購入したツブ貝で1人が貝毒(テトラミン)による食中毒
発生日 : 4月17日 (火)
発生場所.症状 : 座間市内の住民がスーパーで購入したツブ貝(生の殻付き)を自宅で調理し喫食したところ、体調不良。
原因物質 : テトラミンの中毒症状
原因食品 : 自宅で調理(塩ゆで)したツブ貝(エゾボラ)
処分 : -
予防.対策 : ツブ貝のだ液腺にはテトラミンという有害物質が含まれていることが多く、テトラミンは、熱に強く、煮ても毒性がなくならない。必ず、調理する前にはだ液腺を完全に除去する。

◆ 福井県越前市の飲食店で食事をした7人がヒラメの寄生虫(クドア)による食中毒
発生日 : 4月25日 (水)
発生場所.症状 : 7人が下痢などの症状
原因物質 : 店に残っていたヒラメの切り身から寄生虫が検出
原因食品 : ヒラメ
処分 : 県は文書で安全性確保などを求めた。
予防.対策 : 加熱調理、養殖場でのクドア養殖段階においてのクドア保有稚魚の排除、飼育環境の清浄化及び防除、出荷前のモニタリング検査

◆ 千葉県印旛郡の食料品店の鮮魚部門で販売したカツオの刺身で1人がアニサキスによる食中毒
発生日 : 4月23日 (月)
発生場所.症状 : 胃痛、吐き気、手の腫脹・痒み、全身発疹
原因物質 : 胃内よりアニサキスを検出
原因食品 : 「ナリタヤ食彩館」の鮮魚部門で19日に加工されたカツオの刺身を自宅で喫食
処分 : 2日間の営業停止
予防.対策 : 目視での寄生虫の除去、加熱または冷凍

◆ 茨城県土浦市の飲食店で寿司を食べ1人がアニサキスによる食中毒
  発生日 : 4月21日 (土)
原因物質 : 胃内よりアニサキスを検出
原因食品 : 鯛、鯵、金目鯛の寿司
処分 : 営業禁止
予防.対策 : 目視での寄生虫の除去、加熱または冷凍