週間品質管理情報(違反食品や自主回収、異物混入、食中毒情報)

今週の品質管理情報(4月9日)

今週の注意事項・・・麻痺性貝毒による食中毒が発生しています。絶対に大阪府海岸や淀川下流部で自生している二枚貝を採って食べないでと自粛を呼び掛けています。南アフリカで中毒を引き起こすリステリア菌の感染が南アフリカで拡大し、これまでに過去最悪の約190人が死亡したことが明らかになりました。

今月3日に男里川河口で採取した天然アサリ、淀川下流部で採取されたシジミ並びに大阪府海域で漁獲されたアカガイ及びトリガイから、国の定める規制値を超える麻痺性貝毒が検出されました。安全性が確認されるまでの間、大阪府海岸の天然アサリ等の二枚貝(一般には食べられていないムラサキイガイやカキ等を含む)及び淀川下流部のシジミを採取して食べないようにしましょう。貝毒を蓄積した二枚貝を食べると舌や唇、手指などがしびれ、重症の場合、死に至ることもあります。
 世界保健機関(WHO)は3日までに、食中毒を引き起こすリステリア菌の感染が南アフリカで拡大し、これまでに約190人が死亡したと明らかにしました。リステリア菌の被害としては過去最悪です。リステリア菌はサルモネラ菌と並び重症の食中毒を起こすことで知られ、今年に入ってオーストラリアで死者を出す食中毒を起こしたほか、日本では、2001年に北海道でナチュラルチーズが原因でリステリア感染症の集団発生事例がありました。南アフリカでは2017年からリステリア菌の感染が発生しています。地元メディアによると、これまでに982人の感染が確認され、うち189人が死亡しました。
 本菌は土壌、河川水や家畜、家禽、野生動物など自然界に広く分布しており、4℃以下の低温でも増殖します。また、10%の高い塩分濃度でも増殖が可能です。この菌は生乳、生肉、植物などから普通に分離されます。妊婦(胎児)、新生児、高齢者及び慢性呼吸器疾患や慢性心疾患、慢性腎疾患、糖尿病、高血圧などの基礎疾患を持つ人は要注意です。

<違反食品・自主回収、異物混入等>

◆「伊藤忠」輸入の大麦から基準超の殺菌剤 農水省が処分へ
発生日 : 4月3日 (火)
原因食品等 : 去年8月にオーストラリアから輸入した合わせて85トンの大麦の一部
要因 : 伊藤忠が法律に違反した食品を輸入
予防.対策 : 米と麦の輸入業務で指名停止処分

◆輸入大麦から殺菌剤 ヨーグルト13万個回収へ 影響広がる
発生日 : 4月3日 (火)
原因食品等 : シリアル商品「1日分のスーパー大麦グラノーラ」シリーズ2品(計31万5千パック)
要因 : 「伊藤忠」輸入の原料に、基準値を超える殺菌剤が残った豪州産の大麦を使用。発がん性、遺伝毒性などはない。
予防.対策 : 7/13~10/14の「4種の彩果実」と、8/24~10/15の「3種の丸ごと大豆」を自主回収。

◆日清シスコ グラノーラ2品、31.5万パック自主回収
発生日 : 4月3日 (火) 要因 : 「伊藤忠」輸入の原料に、基準値を超える殺菌剤が残った豪州産の大麦を使用。発がん性、遺伝毒性などはない。
予防.対策 : 7/13~10/14の「4種の彩果実」と、8/24~10/15の「3種の丸ごと大豆」を自主回収。

◆日本ルナ「TOPCUP アサイーヨーグルトボウル」「グリーンスムージーヨーグルト」自主回収。計約13.2万個
発生日 : 4月4日 (水)
原因食品等 : 「TOPCUP アサイーヨーグルトボウル」「TOPCUP グリーンスムージーヨーグルト」
要因 : ヨーグルトに付属している伊藤忠商事が輸入した「大麦」から「食品衛生法の基準値を超える残留農薬を検出。
予防.対策 : 食べても健康上に影響を及ぼすことはないとしつつ、万全を期すために自主回収

<食中毒>

◆ 京都府京都市の飲食店の弁当で6人がノロウイルスによる食中毒
発生日 : 3月27日 (火)
発生場所.症状 : 8人が頭痛, 嘔吐, 発熱等の症状
原因物質 : 患者4人の便及び調理従事者2人の便からノロウイルスを検出
原因食品 : ハンバーグ, 生レタス, 小エビのフライ, 豚ヒレ焼き物, 蒸し卵,小芋煮, 椎茸煮などの便用
処分 : 3日間の営業停止
予防.対策 : 食材の適切な管理や十分な加熱調理のほか、従業員の手洗い励行や調理器具殺菌の徹底

◆ 福岡県糟屋郡の飲食店で食事をした18人がノロウイルスによる食中毒
発生日 : 3月27日 (火)
発生場所.症状 : 12人のうち11人が嘔吐、腹痛、下痢、発熱等の症状
原因物質 : 疫学調査及び有症者便等の検査の結果からノロウイルスによる食中毒と断定
原因食品 : 豆腐とじゃこのサラダ、鶏のたたき、鶏の唐揚、黒豚コロッケ、合鴨のあぶりなど27日に提供した食事
処分 : 3日間の営業停止
予防.対策 : 調理従事者等の検便検査、衛生指導、施設設備及び器具の清掃・消毒徹底

◆ 滋賀県大津市の居酒屋で食事をした20人がノロウイルスによる食中毒
発生日 : 3月27日 (火) 原因物質 : 客10人及び従業員の男性からノロウイルスを検出
原因食品 : サラダ、刺身(ハマチ、ヒラメ、サーモン、タコ、マグロ)、鰆の炊き合わせ、鶏のゆうあん焼など
処分 : 3日間の営業停止
予防.対策 : 食材の適切な管理や十分な加熱調理のほか、従業員の手洗い励行や調理器具殺菌の徹底

◆ 兵庫県尼崎市の居酒屋で食事をした9人がカンピロバクターによる食中毒
発生日 : 3月24日 (土)
発生場所.症状 : 男女9人が下痢や腹痛などの症状
原因物質 : 6人からカンピロバクターを検出
原因食品 : 鶏の刺し身など
処分 : 3日間の営業停止
予防.対策 : 加熱用の鶏肉を生又は加熱不十分な状態で提供しない

◆ 北海道伊達市のホテルのビュッフェ料理で17人が黄色ブドウ球菌による食中毒 
発生日 : 3月27日 (火)
発生場所.症状 : 354人中17人が嘔吐・下痢などの症状
原因物質 : 一部の客の便、夕食として提供したビュッフェから「黄色ブドウ球菌」を検出
原因食品 : ローストビーフ、春キャベツとシジミのクリームパスタ、ミックスフライ(エビ・イカ)等
処分 : 4日間の営業停止
予防.対策 : 黄色ブドウ球菌は人の手にもついていて暖かい部屋では増殖するので、調理前の 手洗いの徹底と作った料理はできるだけすぐに食べる。