週間品質管理情報(違反食品や自主回収、異物混入、食中毒情報)

今週の品質管理情報(11月20日)

今週の注意事項…先週掲載した奈良県大和郡山市の高等専門学校の寮で起きた28人の集団食中毒は最終的に学生55人となり16人が入院し、ノロウイルスが原因の食中毒とわかりました。大規模調理施設では、1人が感染していたら多数の患者が出ることを認識しましょう。
 8月に前橋市で起きた、惣菜を食べて相次いだO-157による食中毒を巡り、厚生労働省は原因となった共通食材などについて解明できなかったと調査結果を公表しました。同型O157の感染は惣菜店での食中毒以前に11都県で50件ありました。

奈良県大和郡山市にある奈良工業高等専門学校では、今月10日から12日にかけて、学生寮で生活する15才から22歳までの学生55人が腹痛や嘔吐などの症状を訴えました。症状のあった学生10人からノロウイルスが検出されたことに対し、共通食は学生寮食堂で提供された食事のみであること、食堂の調理師1人からもノロウイルスが検出されたということで、保健所は、寮の食堂で出された料理が原因の集団食中毒と断定しました。ノロウイルスによる食中毒はこれからの時期ピークを迎えますので、再度調理施設従事者は健康管理に気を付けること、月1回の検便の実施などを徹底してください。
  8月に前橋市で、惣菜を食べて相次いだO-157による食中毒を巡り、厚生労働省は原因となった共通する食材などについて解明できなかったと調査結果を公表しました。また、食中毒で見つかったO-157と同じ遺伝子型の菌による感染症が、食中毒が起きる前に、11の都県から50件報告されていたことが分かりました。厚労省は自治体からの情報を共有するのに時間がかかったため、広域での対応が遅れたと分析しています。

<違反食品・自主回収、異物混入等>

◆茨城県水戸市魚介類販売業者 許可受けず冷凍マグロ700キロを販売した男性ら逮捕
発生日 : 2月から11月頃まで
原因食品等 : 保健所の許可を受けずに冷凍マグロ約700キロを販売、食中毒など健康被害は確認されていない。
容疑 : 栃木・茨城・埼玉県内の飲食店にマグロを販売し、約130万円を売り上げていた。
処分等 : 男3人を逮捕

<食中毒>

◆栃木県小山市の居酒屋で食事をした14人がノロウイルスによる食中毒
発生日 : 11月3日 (金)~5日 (日)
発生場所.症状 : 男女客14人が下痢や腹痛、嘔吐などの症状
原因物質 : 発症者と従業員からノロウイルスを検出
原因食品 : から揚げ定食、刺身、焼き鳥など
処分 : 衛生的環境が確保されるまで営業禁止
予防.対策 : 石鹸での手洗い、また、調理時の十分な加熱、衛生管理マニュアル徹底

◆茨城県ひたちなか市の保育園で50人がノロウイルスによる食中毒
発生日 : 11月7日 (火)~15日 (水)
発生場所.症状 : 感染性胃腸炎の症状
原因物質 : 園児5名の便からノロウイルスを検出
原因食品 : 2次感染の可能性
処分 : -
予防.対策 : 園児 及び職員の健康観察徹底察徹底及び保護者の注意喚起。手洗いの励行

◆東京都清瀬市の飲食店で食事をした3人がカンピロバクターによる食中毒
発生日 : 10月30日 (月)
発生場所.症状 : 発熱や下痢等の症状
原因物質 : カンピロバクター
原因食品 : センマイ刺し、ハラミ、牛レバー、ホルモン4種盛など
処分 : 3日間の営業停止
予防.対策 : 肉の生食注意。また、調理時の十分な加熱、従業員の衛生管理教育徹底

◆大分県大分市の焼鳥店で食事をした3人がカンピロバクターによる食中毒
発生日 : 10月30日 (月)
発生場所.症状 : 腹痛、下痢、発熱の症状
原因物質 : カンピロバクター
原因食品 : 10月28日に提供された砂ずりの刺身、ささみわさび等
処分 : 2日間の営業停止
予防.対策 : 加熱用の鶏肉を未加熱または加熱不十分な状態で提供しない。調理場内の清掃、消毒の徹底

◆青森県五所川原市の芸能発表会の弁当を食べた37人が黄色ブドウ球菌による食中毒
発生日 : 11月8日 (水)
発生場所.症状 : 男女37人が嘔吐などの症状
原因物質 : 患者の便などから黄色ブドウ球菌を検出
原因食品 : 婦人会が提供した弁当
処分 : 7日間の営業停止
予防.対策 : 手指の膿や傷のある人は調理に携わらない。衛生管理教育徹底

◆佐賀県唐津市のスーパー内の鮮魚店で刺身を購入した1人がアニサキスによる食中毒
発生日 : 11月8日 (水)
発生場所.症状 : 60代女性が胃の痛みを訴えた。
原因物質 : アニサキス
原因食品 : 刺身の盛合せ(アジ、ヤズ、タイ)
処分 : 1日間の営業停止
予防.対策 : 加熱や冷凍するなど予防を心掛け、生食の場合は目視で確認をする。

◆熊本県熊本市の男性が青酸カリの1000倍、猛毒「テトロドトキシン」フグ毒による食中毒
発生日 : 11月13日 (月)
発生場所.症状 : 手足のしびれ、嘔吐、ふらつきなどの症状
原因物質 : 男性の尿、吐物からフグが持つ猛毒テトロドトキシンを検出
原因食品 : 自宅で調理したフグ
処分 : -
予防.対策 : 「フグは種類によっては身、皮、内臓に毒を持つ。自分でフグを調理するのは非常に危険。死亡するおそれもある」として、絶対に自分で調理などしない。